短編
□エステティックサロン グラード 前編
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ある晴れた昼下がり、黄金聖闘士は教皇の間へと集合させられていた。
何でもアテナがはるばる日本からギリシャにある聖域へ足を運ぶとの事。
シオン「集まったか小僧共。アテナのありがたいお言葉だ、心して聞くがよい」
沙織「皆さんお久しぶりです。お元気そうですね」
サガ「お久しぶりで御座いますアテナ。
…して、本日は何故聖域に?確か今は新事業の立ち上げとかでお忙しいと伺っておりましたが…」
アテナこと城戸沙織は世界でも有数の大会社「グラード財団」の総帥である。
沙織「ええ。その新事業に貴方達の力を借りたくてこちらに参りましたの」
ムウ「我々の…ですか?」
アイオリア「アテナのお申し出、このアイオリア何でもお受け致します!」
サガ「アテナのご命令であればここにいる黄金聖闘士、皆力になりましょう。
なんでもお申し付け下さい」
サガの言葉にニッコリと微笑むアテナ。
その微笑みは神らしく威厳と慈愛に満ち満ちていた。
沙織「皆、ありがとうございます。
それで手伝って頂きたい事なのですが…
単刀直入に言います。
脱ぎなさい」
一同「は?」
13歳の少女の言葉に皆目が点になる。
何を言っているのだろうこの女神はと言った感じである。
呆れ顔の者(主にデスマスク)、真面目に脱ごうとする者(主にサガ)、それを必死で止めようとする者(多数)と反応は様々だ。