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□離れなければいいのに
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「もしも…、もしも、だよ。俺が居なくなったら、どうする?」


ベッドの上で、ガイの胸に背中を預けるような格好で、俺は言った。

「なんだルーク。お前は俺の前から居なくなる予定でもあるのか?淋しいじゃないか」

と、冗談交じりの返事に内心ビクッとなったけど、気付かれないように冷静を装う。


「…そんな予定、ある訳ないだろー。もしもだよ、もしもの例え話!」

「はは、そうか。…居なくなるって、具体的にどうなるんだ?」

ガイが俺の手を弄りながら言った。

…くすぐったい。


「具体的にって?」

「あー、嫌な例え話、お前が俺の事を…き、嫌いになってだな。アッシュの元へ行く、とか。
あ、なんかむかついてきた。」

そうやって拗ねたように言うガイがなんだかとても愛しくて、泣きたくなった。



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