†ダイの大冒険小説†

□CANDY GALY(ダイ大)
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「体調は大丈夫?」
「随分動かせるようになった。ありがとう」

ここはパプニカの王宮
世界を救ったアバンの使徒は、あれからパプニカを拠点にし、世界中を探索した
それもこれも、あの小さな勇者の未だ帰らぬこと故だった

捜索開始から遅れること半年
ヒュンケルはラーハルトを共に、重い腰を上げ、漸く捜索の旅に出ることにした
厳密に言えば「行かせてもらえなかった」というのが正しい
姫曰わく、「そんな状態で捜索部隊に参加しても、どっかで行き倒れたアナタを探すことになりそうだから絶対にダメ」との言われよう

とても不本意ではあるが、姫のいうことは間違っていない
恐らく、九割方そうなるだろう
残り一割は、今までの悪運が味方をする可能性を考慮しての割合である


大戦後、週に二回程こうしてマァムの下に訪れることにしたヒュンケル

マァムは武神流の中の一つである肉体の活性化に使用する治療法、<気功>をこうしてヒュンケルに施している
本来、己の限界を引き出す為、バーサーク状態にするのが目的である
マァムはそれを応用し、細胞の活性化に使用できる方法を編み出した
師のブロキーナでさえ想像もしなかったこの手法はマァムの潜在能力の一つと読んでもよいだろう
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