†ダイの大冒険小説†
□CAPTIVATE-浄化-(ダイ大)
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青い空
広い海
どこまでも続く地平線
そして照りつける太陽
砂浜に押し寄せる波は緩やかに近づいては引いていった
まさにここはバカンス
「よっ!よくきたな」
太陽の光を全身で反射する金属生命体ヒム
元魔王軍ハドラー親衛騎団の彼はここ、デルムリン島で暮らしている
怪物島として知られるこの島だがバーン討伐後は大陸との行き来が頻繁になっていた
その繋ぎ手となったのがこのヒムとそしてもう一人…
ドスン…ドスン…
足音を鳴り響かせながらその人物は近づいてきた
「話はアバン殿から聞いている。久しいな陸戦騎」
そういうのは先の大戦の功労者の一人、クロコダインである
モンスターである彼もこうして今ではデルムリン島で生活をしているのであった
「海戦騎!」
ラーハルトはそういうとクロコダインと堅く握手を交わした
そうなのである
クロコダインは竜騎衆のメンバーの一人、海戦騎に位置していた
地上に平和が訪れたとはいえ、主のダイがまだ見つからないのでは新の平和とはいえない
そうラーハルトは考え、独自に竜騎衆の再結成をしていたのである
「空戦騎は向こうか?」
「こちらにはあまり来たがらないからな。時が来れば会える」