†ダイの大冒険小説†

□-誓-CONTRACT
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「…明日仕事にならなくても知りませんからねっ」
バタン…


そう言い切ってドアを勢いよく閉めたのは淡い水色の髪の少年だった
部屋は真っ暗で、灯りをさがす為に手探りをする
指先に金属製のものが触れた
すると少年、ノヴァはマッチを使いあかりを灯した

「先生のばーか」
ぼふっ、といい音をたてながらベッドへ飛び込むノヴァ

師の大酒くらいはいつも通りだが、明日を控えているのだから早く休んでほしいと心の底から心配する
「(眠い…。先に寝てしまおうか…。でも先生がまだ…)」
体がだるい
意識も朦朧としている
睡魔には勝てず、ノヴァは意識を手放した







「風邪ひくぞ、お前」


ヒュンケルたちとの宴会をおひらきにして自室へ戻ったノヴァの師、ロン・ベルク
ベッドに突っ伏すようにして寝ている愛弟子に向かってぼそりと呟く

「ヒュンケルもそうだが…お前もよっぽど無防備だぞノヴァ」
寝ているノヴァに近づくとロンはノヴァの衣服に手をかける
上着の中に手を差し込み胸を撫でてやれば「ん…」と反応が返ってきた
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