誘惑蜘蛛 book

□誘惑蜘蛛
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あれから一週間。



時は、平凡に流れ。



新しい学校にも、大分慣れて来た。









一週間でわかったことと言えば、悟浄先生は英語の先生で、私達のクラスの担当だと言うこと。



とか、職員室でお世話になった国語教師の八戒先生も、私達の担当だ、とか。



さらに言えば、前に偶然ぶつかってしまった、体育教師の悟空先生までもが私達クラスの担当。






偶然が重なり過ぎてびっくりしたけれど、三人ともとても優しくて、面白くて。



いい先生達でよかったと、今はただただそればかり。












一つ、驚いたことと言えば、悟空先生に、奥さんがいたこと。



八戒先生にも、悟浄先生にも、奥さんはいるのだけど。



まさか、あの悟空先生にまでいるとは、思いもしなかった。







妻子持ちなのに、みんな人気があって。



それは、やっぱり一重に見た目のせいだけじゃなく、先生方の惹かれる性格あってのものなのだと思った。










この学校に、来てよかった。




部活も、勉強も。


ここなら、頑張れる、と、この時はそう思うだけだった。




















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