誘惑蜘蛛 book
□誘惑蜘蛛
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面白そうだと思った−
よく見れば、先生の列には、赤髪−
それに明らかにガキっぽい先生もいる−
なんだか、想像と全然違う−
名無しさんは新たな生活が、より一層楽しみに思えてきた。
入学式も終わり、生徒はみな帰路についていた。
「名無しさん、赤髪の先生カッコよかった、!」
「うん、可愛い先生もいたよね」
「それに理事長!あの若さと美貌!」
「私も驚いたよ!ああいう理事長もいるんだねー」
「あら、そんなに楽しみなら心配することないわね」
「うん、不安なんて何もないよっ」
そう−
幸せだった−
新たな生活が待ち遠しかった−
後になって−
この時時間が止まればよかったなんて−
考える事など−
これっぽっちだって思ってなかった−
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