誘惑蜘蛛 book
□誘惑蜘蛛
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「さっきの続きするぞ」
そう耳元で囁かれれば、一気に体が熱くなるのがわかる。
三蔵は名無しさんを抱き抱えると、寝室へと向かった。
「じ、……自分で行けるから、」
「あぁ?面倒臭ぇ。黙っときゃぁいいんだよ」
「っ、」
優しく、ベットに降ろされる。
と同時に、覆いかぶさられ、恥ずかしさが増す。
「っ、!」
ネクタイを外す姿、Yシャツのボタンを外す姿−
一つ一つがとても色気漂い、見ているこっちが恥ずかしくなる。
チュッ
軽く口付けられれば、一ヶ月前のあの感覚が戻ってくる。
最初は軽く、だんだん深く−
三蔵はいつもこうやってキスをくれる。