誘惑蜘蛛 book

□誘惑蜘蛛
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一日の授業が終わり、名無しさんは帰る仕度を始めた。








隣では同じく、菜緒が部活に行く仕度を始めていた。








「じゃぁまた明日ねっ、名無しさん」


「うん、部活頑張ってね?」


「うん、」








菜緒は足早に教室を後にした。








「…………、」








部活、か−
私にはもう、かかわる事のない世界−


そう思っていても、目は体育館に向かってしまう−










「っ、」




名無しさんは目をそらすかのように首をふると、鞄を持って家路についた。










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