Novel-11-

□素直じゃない
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「邪魔だ」





振り返ると目つきの悪いモヒカン頭の…俺が密かに想いを寄せているヤツが立っていた。





「邪魔って…
後ろ余裕で通れるだろ?」



最近気がつけばこのやりとりをよくする気がする。




何でかはよく分からないけど・・・・







「そこで話されてると目障りなんだよ」



「な、なんだよそれっ!?」



「ほっときなよ緑川」



「ヒロト…、でもさぁ…」



「いいからもう行こうか?」



俺の肩に手をまわしながらチラリと不動の方を見て意味ありげな笑みを浮かべるヒロト。





悪い顔してるなァ…




って



「どさくさにまぎれて手ェまわすなっ!!」



「照れなくてもいいのに」



「照れてないっ!!」



「これで通れるでしょ?じゃあね、不動くん」



ムカついてるのか何なのか思いっきり手を握りしめはじめた不動。


すっと顔を上げるとすごい剣幕でこっちへ向かってきた。





これヒロトかなりヤバイんじゃ・・・・





「…おい緑川!」




えっ


俺ぇぇぇぇ?!



「な、何…だよ」




殴られるのか!?俺…



チラリとヒロトを見るとにやにやと笑って俺と不動を交互に見ている。



なんて薄情なヤツ!!


「俺は…」


「………」


怒ってるわりに声小さい…?


「俺は…

お前が好きだっ!!」


「…へ?」


予想外の言葉に思わずマヌケな声が出てしまった。

って……


「ええぇぇえ?!」


すると突然声をあげて笑い出すヒロト。


「やっと言ったね」


「あァ?…ぉ、お前知ってたのか?」


「バレバレでしょ。何かあると緑川にちょっかい出して構ってもらおうとして…まるで小学生…」



ドスッ―――――



「う、うるせぇっ///」


気がつくとヒロトが地面にのびていた。



「で、返事は?//」



「えっ?
あ、えっと…俺も前から好きだったって言うかその…」



「じゃあ、
つ、つつつつ付き合っ…てくれねぇか//」


夢みたいだな――
てっきり俺は嫌われてるんだと思ってた…



「あ、えっと…うん//」



「くっついてよかったね、君たち二人とも素直じゃないって言うか…捻くれてるって言うk」








バキッボキッ―――――









「行くぞ、緑川」





「…うん//」








でもまぁヒロトのおかげってのもあるのかもしれないな――




「ありがとう」















「ぐえっ…み、緑川踏んでる」



「あっごめん」














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篠様8000Hitのキリリクありがとうございました!
不緑なのにヒロトと緑川の絡みが多くなってしまった(^p^)しかもこんな終わり方…申し訳ないです。いやぁ難しいですね!←
ここまで読んで頂きありがとうございました!



 

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