Novel-11-
□特訓
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「もう一本お願いします」
立向居はふらふらとゴールの前に両手を構える。
「大丈夫か?」
「大丈夫です!」
綱海さんが心配してくれてるのは分かってる。なんせもう立ってるのもやっとだ。でも、ここで諦めたら…ムゲン・ザ・ハンドは完成しない。
「…?」
綱海が立向居の方へと歩いてくる。
「あ、あの…次を……わっ」
綱海の大きな身体が小さな立向居の肩を抱きしめる。
「一生懸命になるのはいいけど少しは自分の身体大事にしろ、な?」
「でもっ…」
「でもじゃねぇ、そんなんじゃ見えるものも見えなくなっちまうぜ?」
「っ!…そう、ですね…」
おれは時間に追われて少し自棄になっていたのかもしれない。
「今日はゆっくり休んでまた明日やろうぜ」
「はい…」
今だ少し不安そうな表情をみせる立向居を見た綱海は
「お前なら大丈夫だよ」
と、立向居の頭をくしゃっと撫でると真剣な表情でくるりと後ろを振り返った。
「俺が保証する!大丈夫だ!」
次の瞬間綱海さんの笑顔は自信に満ちていた。
「…はいっ!」
おれの迷いを断ち切ってくれたこの笑顔に、この人の大きさに、そしてこの人におれは恋をした。
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A様申し訳ありませんorzそしてリクエストありがとうございます!
綱立、初だったもので口調とか雰囲気がおかしいかもしれませんがどうか御容赦下さい。あと随分前の話しになってしまいました。
もっと勉強させて頂きますm(_ _)m
最後に、綱立の世界観を壊してしまって申し訳ありませんでしたぁぁ(;o;)