Novel-11-
□LittleLove
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「なんだコレ?」
木暮はグラウンドの隅で液体の入った小さい瓶を見つけた。
「……ウシシッ」
周りを見渡して誰もいない事を確認するとこっそりとその瓶をポケットにしまった。
「あーのど渇いたな」
不動は食堂をうろつく。
その様子を見ていた木暮は不動の元へと歩み寄った。
「ウシシッ、よかったらこれ飲む?」
「あ゙?」
木暮はビクッと身体を縮こまらせる。
「…チッ、あぁじゃあ貰っとく」
不動は木暮から瓶を受け取ると一気に飲み干した。
「ん゙??」
大きく目を見開く不動。
「…えっ、何…」
次の瞬間木暮の目線の目の前に不動の顔があらわれた。
「……え?」
状況を飲み込めない木暮。
「……お前、誰……?」
不動が木暮に尋ねる。
「何言って…」
そこでようやく不動に起きた異変に気づいた。
「小さくなってる…」
「は?…何言ってやがんだ?つーかここ何処だよ」
どうやら不動は幼児化してしまったらしい。
「…ど、どうしよう」
そこで木暮は不動を食堂に待たせて誰かに助けを求めに行った――――