Novel-11-

□11月11日
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部活終わりの部室での出来事。



「不動、お前ポッキー好きか?」

鬼道が不動に尋ねる。

「・・・は?」


「いや、だからポッキー好きか?」


「・・・まぁ嫌いじゃねぇよ」


不動は何でだ?と鬼道に問う。


「今日は11月11日、ポッキーの日だからだ!」


「・・・へ〜」


「お前ちょっと反応薄いぞ、ホラ食うか?」

不動の目の前に袋を差し出す。


「おぉ、さんきゅ」

不動が手を伸ばすと鬼道の腕がさっと後ろに引かれた。

「おい、くれるんじゃねぇのかよ」

「もちろんあげるぞ。でも俺の指定した方法で食べるって言うのが条件だ!」

鬼道の紅い眼がゴーグルの奥できらんっと光る。


「・・・じゃあいらねっ」


ガンっΣ

「ノリが悪いぞ不動」


「そこまでして食いたくねぇし」


「今ならバナナもセット「くれ」」

かかったな、と言うように鬼道の口角があがる。


「・・で、どうやって食えばいいわけ?」


「とりあえず片方加えてくれ」

鬼道が不動の口の前にずいっとポッキーを差し出す。

「ん?…こうか?」

「そのまま加えて端からゆっくり食ってみろ」

言われるまま食べ進める不動。

だがすぐに違和感に気づく。


パキッ――――


「…ちょってめぇ何反対から食ってんだよ//」


「……チッ」


「チッ…じゃねぇよ」


「まぁそんなに照れるな不動」


「て、照れてねぇっ//…びっくりしただけだ」


「…ならもう一回やるか?」

袋からすっともう一本取り出す鬼道。

「やらねぇよっ//」


「やっぱ照れてるんだな」

にやにやと意地の悪い笑みを浮かべる鬼道に

「分かった…やってやるっ//」

と言って不動はもう一度片方を口にくわえた。


「さっきみたいに折るなよ?」

「ふぁかってう(分かってる)」


パキパキと食べ進める不動。しかし鬼道はいっこうに食べ進める気配がない。


パキ…パキ………


そこで不動の動きが止まる。


「ひょぅひた?(どうした)」


鬼道はわざと不動に問う。気づくと不動と鬼道の距離はもう5cmもない。
すると鬼道は不動の前にメモ帳を差し出した。


「……っ//」


それを見た途端不動は再び鬼道に向かって顔を近づけていく。


残り3cm――――――


お互いの息使いが分かるぐらいに近い距離。
鬼道はゴーグルを外した。


そして
残り0cm――――――


 



「……んっ//」


お互いの口が離れる。


「…お前これがやりたかっただけだろ」


「そうだぞ!」


鬼道がなぜか自信に満ちたような声で言った。


「……まぁ…別にいいけど…俺も、アレ見せられちゃあな…//」

















不動、大好きだ――――





































これで君との距離は0cm























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せっかく11月11日なんだから!と思いポッキーネタ書いてみました(^^)よく分からない終わり方になってしまい申し訳ございません´`




 

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