Tale is Repeated Again

□第壱話
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沢田綱吉は近所の公園にいます。

いつも通りに公園でうろついているだけなのに、沢田綱吉はどこか胸騒ぎがしました。

この場所はいつもと変わらない平和な場所なのに、そんな感じがします。

(なんだこの感覚?)

沢田綱吉は周辺を見渡しました。

その瞬間、激しい揺れと共に港の方から爆発音が聞こえました。

(爆発した?!...ザフト軍のMS!?)

港から侵入したザフト軍のMSに戸惑う近辺の住民達。

沢田綱吉も逃げなければと思います。ですが超直感が、それをすぐに否定しました。

(なんなんだよ、ちくしょう!!)

沢田綱吉は自らが『そうであろう』と思う場所。逃げ惑う住人達とは逆の方向へ、工場近くへと足を運びます。

何かを呼んでいるそれに、沢田綱吉は吸い寄せられるような感覚でした。

女性が叫ぶ声が聞こえます。女性が居るその場はまるで戦場です。

沢田綱吉から聞こえる音は銃声と女性が叫ぶ声だけでした。

「X105とX303を起動させて!とにかく、公庫から出すわ!ラルさんは例のシステム機をお願い!」

叫んだ女性と共に、ある女性が拳銃を構えます。視界からは、それぞれが別の機体に乗り込む準備をする姿が見えます。

沢田綱吉は気が付きます。

青い髪。頬の傷跡。自分をアルコバレーノのできそこないと言っていた。

未来で匣兵器について教えてくれたラル・ミルチが、ここは【未来ではないのに】子供の姿では無く、大人の姿でそこに居た。


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