Upside down Library

□Sweet day
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今日は男達が胸を踊らし通勤、登校する日。
そんな最中、あの小さな探偵さんも、ある意味胸を踊らせているのだった。


「皆喜んでくれるかな?」


ジョニーガーランド、16歳。…本当は+5歳。彼は今数個の可愛らしい小包を抱えて頬を赤らめている。

今日は一時休戦、とでも言おうか。地球を守る彼等の細やかなる自由の時間であった。
そして丁度その日とは2月14日。バレンタインである。
自分も男であるということも忘れ、ジョニーはチョコレートを持って外へ駆け出した。





「フランクー!」


フランクは一日という短い時間ではあったが撫裸汁の里に帰っていた。


「ボーイ!ドウシマシタ?」


「今日はバレンタインでしょ!だから、はいっ」


鞄からチョコレートクッキーの入った包みを出した。
そして何より嬉しさを掻き立てる彼の満面の笑み。フランクは感激した。


「ボーイ…!なんて嬉しいことをしてくれるんでショウ!!ミーは感激デス!!」


「うわっ!な、泣かないでよっ」


ジョニーを抱き締め泣くフランクは、愛する孫に愛を貰ったお祖父ちゃんのようだった。


「さ、次行こう!」





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