Upside down Library
□Happy...?
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全く、悲しいものだ
誕生日とクリスマスが被るヤツ、同情する
皆そっちに浮かれて自分の誕生日なんか忘れちゃうもんな
なんか、オプションが俺の誕生日的な
「まぁ、解ってたからいいんスけどね」
十五夜の鐘、カウントダウン
Happy new year!!
次々とメールで送られてくる
送られてくる事がもう幸せなんだよと言い聞かせ、自分も皆へ同じ言葉を返す
「あれ、そういやなおりんからきてないなー」
メールを一つ一つ返しながら大切な人を想った
すると、想いが届いたのかな、愛しいあの人からメールが来た
「ん、ソトニデロ……外に出ろ?」
何事だと思いつつも、愛しい人のために玄関へ向かった
ドアを開けると、白い世界に包まれた愛しいあの人が立っていた
「なおりん…どうしたの」
「ハッピー…バースデー、上杉」
白い雪と、愛しいあの人の唇、求めていた言葉が俺の唇に降り注ぐ
「ニューイヤーじゃないの」
「バースデーだよ。ニューイヤーならわざわざ来るか。」
そう言って彼は俺を抱き締めてくれたから、俺も彼を抱き締め返した
俺、諦めて拗ねてた
でも、彼みたいに祝ってくれる人は沢山いる
明日は絶対プレゼント回収するんだから
2011.01.01