Upside down Library
□薬草
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「ってぇー…」
ウルムナフ・ボルテ・ヒューガとは、自分の体力に構わずどんどん敵と戦ってしまう人だった。
「ウル傷だらけじゃない!ちょっと蔵人、手当てお願い」
今日も傷だらけで平気な顔をして
「別にいいよ、手当てくらい自分で…」
「馬鹿!今回は看てもらいなさい!」
だから今回は少しお仕置き。
「個室にくる必要アリ?つか、注射はヤダかんな」
「注射なんてものしないですよ。さて、」
ウルの腕を取り、傷に舌を這わす。
「ッ!?な、何し…////」
「消毒です、ただの」
血は止まったものの他より赤み帯びたその場所を、開いてしまうかのように優しく尖った舌で舐める。
「ん…ッぁ、蔵人…////」
物欲しそうな声で鳴かれれば舌を離し飲み薬を出した。
「これを飲むと傷の治りが早くなりますよ。…どうしました?」
あれからもじもじして、甘えるように見つめてくる。
まぁ、計画通りなわけで
「もう、無茶はしませんか」
「ん、しない、から…」
僕は甘くて、唇を寄せてしまう
約束を守ってもらえるとは思わない
彼はまた無茶をする
僕はまた、見守る
僕の作った薬は、日に照らされ悲しげに揺らいだ
薬草対して関係ねぇ!\(^O^)/
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