ポケスペ
□イケメン
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「サファイア〜。大丈夫?」
「…。」
「サファイアー?」
目の前で手を振ってもサファイアはボケーっとしたまま、ブルーに気づかない。ふぅ…とため息をついて、隣の席に座る。
すると、すぐ「おい。」と声をかけられ、後ろを振り向く。
「そこ、俺の席。どけ。」
「はいはい。」
再びため息をついて席をどく。グリーンの顔を見てからサファイアの様子をうかがう。
「面白い事ないかなぁ…。」
と呟いて、また違う席に座り、グリーンの顔を眺める。
意外と整ってるグリーンの顔。背は高く、頭もキレるが口が悪い。しかし、女子からの人気が高い。
じーっとグリーンを見ていると、突然グリーンがため息をついた。
「俺に何か用か?」
眉間にしわを寄せてブルーの方を見る。
「んー。ねぇ、私と付き合ってよ。」
「いいぞ。」
「…えっ。本当?」
首をかしげてグリーンの机の前にしゃがみ、グリーンを見上げた。
「…。」
「ねぇ、なんでよ?」
「うるさい女。」
顔をあげて、ブルーの頬から顎にかけてなぞるように触れる。
「だまってりゃー、可愛いのにな。」
そう言って意地悪そうに笑った。
「余計なお世話よ。」
べーっと舌を出して、グリーンの手をペチッと叩いた。
END
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