企画
□変わったハロウィン
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「アンワール。」
ティアの声が聞こえ振り向くと、ティアは頭から白いシーツをかぶって立っていた。
「……ティア?」
「Trick or Treat!!」
ティアがシーツをかぶったまま手を差し出す。
「…?」
首を傾けたアンワールはティアのかぶっているシーツを取った。
「何してるんだ?」
「何って…ハロウィンだよ。」
「あぁ…ティアも行くのか。」
「行くってどこに?」
「大鮫の顎だ。」
アンワールは片手に荷物を持ち上げ、もう片手でティアの手をつかんだ。
「な、なん―…「あら、2人ともお揃いで。どうしたの?」
ナナイが片手に大きな荷物を持って立っていた。
「ナナイさんこそ、どうしたんですか?そんなに大きな荷物を持って。」
「何って、ハロウィンよ。」
「…。」
「どうしたティア?急に黙り込んで。」
目をパチくりさせてアンワールとナナイを交互に見る。
「…ハロウィンって何する行事でしたっけ?」
「何って…崖から菓子投げてお願い事すれば1ヶ月後に願いが叶うってやつだろ。」
「…。」
3人の間に沈黙が流れる。
「全く違うんですけど!!」
END
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