東方小天星〜小クロス〜
□繋がる運命〜進化と救済〜
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天月「次は誰にしようかな〜」
パソコンの前に座っている天月は画面をジッと見ている。
天月「前と違って可能性を秘めた子を選んだ方が良いね・・・巨大な敵に立ち向かう子はいないかな〜?・・・お、見つけたね・・・未録昇君に天使織姫君か・・・二人のいる世界の敵とも言える存在は中々の強さだね
〜・・・さて、後は誰を選ぶか・・・」
天月は目を閉じ考える・・・二人に相応しい、人間を選ぶために・・・
天月「天六守・・・君が相応しいね・・・さ〜て、転送開始!」
天月が詠唱を始める・・・そして、交差の物語は幕を開ける・・・
昇「ん・・・此処は?」
少年は目を覚ます・・・辺りには何もない荒野が広がっている・・・彼の名は未録昇。人間であり、外の世界から幻想郷に来た存在・・・そして、昇は横で眠っている少女に気付く。
昇「織姫!・・・大丈夫か!」
昇の言葉に反応し、少女は目を覚ます。
織姫「昇・・・此処は?」
彼女の名は天使織姫・・・天使であり、昇と同じ幻想郷に住んでいる少女である。
昇「分からない・・・ただ、俺達のいた世界では無いって事は何となくだが分かる」
織姫「昇の言う通りだったら直ぐに戻らないとね」
昇「あぁ。異変を解決するためにも・・・あいつを救うためにも早く戻らないとな」
二人の世界で起こっている異変・・・それを解決するには、一刻も早くこの世界を抜け出す必要があった・・・
???「そのためには俺を倒す必要があるぜ」
後ろから聞こえた声に二人は振り返る・・・そこにいたのは一人の少年だった・・・
守「俺の名は天六守・・・お前らの名は?」
昇「未録昇だ」
織姫「天使織姫よ」
守「・・・昇に織姫か」
互いに名前を把握した所で昇は先ほどの守の言葉の意味を聞く。
昇「さっきの言葉の意味を教えてくれないか?」
守「意味なんて伝える必要はねぇだろ?・・・そのままの意味なんだからよ」
織姫「戦えって事ね・・まさか、守がこの世界に私達を連れて来たの?」
守「いや、この世界に二人を連れて来たのは別の奴だ・・・そいつからメッセージがあってな・・・目の前にいる奴らを倒せば元の世界に戻すってな」
昇「戦わなくて済む方法はないのか?」
守「ないな・・・あったとしても戦うがな」
織姫「理由は?」
守「此処に連れて来た奴がこう言ったのさ・・・相手は君と同じ無限の可能性を宿す者達だとな・・・それに興味を持ったから戦いたいと思った・・・以上だ」
守の手には何時の間にか漆黒の刀が握られている。
昇「戦うしか道はないって事かよ!」
昇はロングソードを両手で握り構える。
織姫「私も戦うわ!」
織姫は弓矢を手に取る。
守「くくく・・・行くぜ・・・(天月の言う通り面白くなりそうだぜ)」
この瞬間・・・小さな世界で・・・戦いが始まった。