記念部屋
□君に恋する5秒前
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えーっと。あー。うん。ん?あ、はい。
で、わたしはどうすりゃいいわけ。
目の前には死体。それもかなりバラバラになった。
そしてわたしと向かい合う形で立っている犯人らしき少年。
本日5月13日金曜日。
因みに時間は午前0時8分。
単語だけが頭に浮かぶ。
死体。犯人。被害者。目撃者。
血溜まり。命。体温。
ナイフ。少年。連続通り魔殺人事件。
京都。夜。月明かり。光。反射。
もちろんなことだけど蛇に睨まれた蛙よろしくまったく動けない。
えっとこれはあれですか。
絶体絶命。