東方怠惰談〜幻想入り〜

□語捜「探し者は誰ですか」
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〜〜〜地下図書館〜〜〜





金髪の人形師
「………………」



最近魔理沙が帰って来ない。



いや、この言い方だと語弊があるかな。改めて言えば魔理沙が森に姿を見せない。



もう三日くらいは魔理沙の姿を見ていないわ。



……別に私にはどうでもいい事なんだけど、なんとなく探してみたら……こんな所で何をやってるのよ。



魔理沙はパチュリーと楽しそうに本を読んだりしてる。



そして私は彼女達に気付かれないように、遠くの本棚の影に隠れている。



ひょっとして魔理沙ったら、ここ数日この図書館で過ごしているのかしら……



公真
「……さっきから一人でコソコソ何やってんだ?」



金髪の人形師
「ひぁっ!?」



突然横から誰かに話しかけられ、思わず高い声で驚いてしまった。



この男……誰だったかしら。なんか微かに見覚えがあるんだけど……



公真
「ん……お前、もしかして……」



……そうだ、思い出した。



金髪の人形師
「そ、そういえばあんた……」





公真・金髪の人形師
「……この前の宴会に居た?」





やっぱり間違いない。この男はいつかの宴会で咲夜やパチュリーと重箱を囲んでいた男だ。



あの時魔理沙達とお酒を呑んでいて、向こうに知らない男が居たから妙だと思ったら……紅魔館の関係者だったのかしら? 現に今も地下図書館に居る訳だし。



公真
「確かに俺は宴会に居たよ。確かお前も魔理沙と居たよな?」



金髪の人形師
「そ、そうよ、私も居たわよ」



この男の方も私に見覚えがあったようだ。



公真
「あと、こういう発言は控えたいんだが……語りやモノローグは俺の役目だから、そろそろ俺に代わってくれ」



金髪の人形師
「え、えぇ……わかったわ」



公真
「………………」



さて、この金髪の女は誰なんだろうな。

 
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