東方怠惰談〜幻想入り〜

□没落「小さな禍の欠片」
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〜〜〜翌日の朝〜〜〜





公真
「……………………」



朝から気分が重い。



……なんか枕元にご先祖が総立ちしている夢を見た。



なんとも気味の悪い夢だ……





そういえばフランの件で大怪我してからまだ数日しか経っていないのに、もう治りつつあるようだ。



包帯(白)も、もう少ししたら外しても大丈夫だろう。



死装束をタンスにしまって、昨日直した普段着に袖を通す。



……やっぱ普段着が一番落ち着くな。



死装束は死装束で動きやすい所もあったが。



……部屋に居てもすることが無いので、とりあえず廊下に出てみることにした。





〜〜〜廊下〜〜〜





ひとまず廊下に出てみると、いつも通り妖精メイド達が館の掃除をしていた。



……遊んでるようにしか見えないんだが。



公真
「……ふぁ……」



……寝足りなかったのか、自然に大きな欠伸をする。



レミリア
「まだ眠いの?」



公真
「ぁゴッホァ! ……ゴホゴホ……」



……欠伸してる時に驚くとムセるよな。



レミリア
「……随分な挨拶ね」



公真
「急に話しかけられたから驚いただけですよ……」



正直油断していた。



別に警戒する必要も無いけど。



公真
「レミィ様は朝早いんですねぇ。吸血鬼なのに」



レミリア
「ん、もうすぐ寝ようかなって」



夏休みに不規則な生活を送る中学生みたいな事を言い出した。



……吸血鬼の規則の基準なんて微塵も知らないが。

 
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