東方怠惰談〜幻想入り〜
□錯符「命と興の反比例」
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〜〜〜道〜〜〜
公真
「あ〜……暑いな……」
夏の朝は暑い。昼はもっと暑い。
こうして外を歩いていると、紅魔館の涼しさが恋しく……はならないか。
とりあえず香霖堂に向かって歩いているが、まだ三十分はかかりそうだな。
公真
「あぁ……少しでいいから涼しくなんないかな……」
全体的に水色な妖精
「ふふふ……その願い、あたいが叶えてやるわ!」
公真
「………………」
……誰、これ。
急に目の前に全体的に水色な人間が……
いや、なんとなく妖精かな? 羽生えてるし。
全体的に水色な妖精
「暑いなら、この最強の妖精チルノが凍りつくまで冷やしてやろうじゃないの!」
公真
「……ずいぶん突飛な自己紹介だな」
チルノ
「最近新しく考えた弾幕で凍りづけにしてあげる!」
公真
「弾幕……?」
公真の脳内辞書:弾幕
意味
【多数の攻撃弾を一斉に連続的に発射し、弾の幕を張ったようにするもの】
公真
「ちょっと待て! 弾幕ってどういうアレだ!?」
チルノ
「もう遅いわ!《投符「アイシクルバックドロップ」》!」
バックドロップって……投げ技?
チルノ
「〜〜〜っ!」
公真
「…………」
背後から俺の腰に手を回すが、一向に持ち上がる気がしない。
公真
「涼しいと言うより冷たい。離せ」
コツンッ
チルノの額を弱く小突く。
チルノ
「痛っ」
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