邪悪な鎖の罠

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あの日から忙しくなりました。

まぁ一番はギルバートのことなのだが。
あのあと私はギルバートにヴィンスの事を紹介したのさ!

私は思うよ。あの兄弟はいい組み合わせだと。見てて面白いのさ。飽きない存在だ。

ギルバートがナイトレイ家に迎えられ約一年――…


久々にギルバートに会いに行くか。
ナイトレイ家に行きギルバートを探す。

『……何処にいるか判らないな。』

「ヒィィィ!!?ι」

ん?この声は、
『ギルバート!…とザークシーズか?』

またギルバートで遊んでいるのか…。
そうやって遊んでいるといつか嫌われるぞ?


「アイリじゃないですカァ。」
「アイリさぁぁぁぁん!!」

ギュッ…

『久々にギルバート会いに来たというのに、ギルバートでまた遊んでいるのか。ザークシーズ。』

ギルバートの頭を撫でながら空いた手でザークシーズにデコピンをしたあと、ギルバートを抱き締めた。

ついでに今、ギルバートは固まっている。
まだ抱き締められるのはなれてないみたいだな。


「痛いですネェ。私はギルバート君に用事があって来たんですヨ。」

なら最初にそれを言えば良いものの。

「聞いたヨ?近頃銃の腕がぐーんと上がったそうじゃないか。」
『…そうなのか?』

「よくがんばったネェ。」
エライ エライ

ザークシーズは私の手を払いのけ、ギルバートの頭を撫でた。

『ギルバート、頑張ったな!エライのさ!』

私は肩に手を置き笑いながら褒める。


「あ…ありがとうございます…//」

テレタ テレタ。

そのあとギルバートはブレイクのおかげだと言い出した。

ザークシーズが何をやったのさ?



「貴方の顔を的にイメージするとよく当たるようになったんですからっ!!」


……哀れだ。

私はザークシーズの肩に手を置いた。

それをされ余計傷ついたブレイクだった。



『じゃあ私はパンドラに戻るかな。誰かさんのせいで私は仕事が山のようにあるのさ。』



「……さぁて、私も仕事しましょうかね。」
『ん?なら一緒に行こうかな?ギルバート、また来るよ。』

「え?あ、はい!」


そういえば、ようやく名前で読んでくれたな、ギルバート。
嬉しいかぎりなのさ!

 
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