反転

□文
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【ひまわりちゃんと彼岸花くん】





「彼岸花のお兄ちゃんっ」

「はい、なんでしょうか?」

「お兄ちゃんは今度の日曜…一緒に買い物付き合ってくれない?」

「買い物ですか?」

「あっ! えっと、ほらっ!店の買い物とかね! ふーも忙しい、朝顔も用事あるみたいだし!藤とか今いないしで、あたしだけだと荷物も多いと困るし! 
特に意味とかはないけど、でも、あとはお兄ちゃんくらいしか残らないしで…!」

「ははっ、そうですね」

「だから……だめ、かな?」

「いえ、丁度私もその日は暇でしたから」

「ほ、ホント!?」

「ひまわりちゃんさえ良ければ、一緒に連れていってもらえますか?」

「うん!あ。えっと……よ、よろしくお願いしますっ(ぺこり)」

「はい、わかりました」

「えっと、日曜の十時にむかえにいくよ! ほらっ、付き合ってもらって悪いしね」

「あ。でも、ひまわりちゃんの家の方がショッピングモールに近いですね」

「え、そんなに変わらないよ?」

「どうせ二度手間になるなら、私が迎えに行きますよ」

「え、で、でもっ」

「ついでに料亭で朝ごはんでもご一緒しましょうか?」

「う…わかったよ。待ってる」

「はい」




一生懸命大人っぽく誘いたかったけど子供丸出しなひまわりちゃんと
年上の余裕がある彼岸花君。



(彼岸花)

(ん?仙人掌ですか?)

(こっちの世界へようこそ)

(まさかのロリコンオチ!?)




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