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□雑記ログ
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【紫陽花と芍薬 ※没】
初めて知ったのは本当に最近の事だ。
十も行かぬ子供が会社を立ち上げたなどと中々面白い題材かと思ったが、それがただの語り草ではなく事実であると知って興味が無い訳がなかった。
一度くらい百合と二人で様子を見に行こうと考えていたが、己の歳も齢。件の少女と出会う頃には後方の彼方へ記憶が追いやられていた。
彼の子供、紫陽花と出会ったのはほんの偶然で、月並みとしか言い様の無い出来事。
「おじいちゃん忘れ物だよ」
と、それは夏の暑い日。
気分よく散歩などをしている時、後ろから掛かる声に馴れ馴れしいと思いつつ振り返ると、酷く息を切らした幼い娘が此方に何か差し出していた。
それは己の帽子で、そういえばどこぞの木に引っ掛けていたのを思い出し馬鹿者と己を脳内で叱咤した。
物忘れとは全く、歳は取りたくない物だ。
娘は慌てて追いかけて来たのか、酷く汗を掻き肩で息をしながら此方を見上げていた。
随分な距離をこの子供が走ったのだろかと思いながらも、お礼を言ってそれを受取ろうと手を出し――
瞬間、娘が崩れ落ちた様に見えた。
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思い付きで書いて続きが面倒になっていた物。
ちなみに紫陽花は傘を忘れて追いかけて熱中症になっただけ。
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