企画いら

□元希
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「おーにーちゃーーんっ」

「なっ夕菜!!?」

「そーだよー」



そう言いながらとてとてとグラウンドに駆け寄る榛名の妹、夕菜。

武蔵野第一高校に、小さな少女が来たのである。



「おっおま ンでここにいんだよ!アブナイだろ!」

「にーちゃんに会いたかったんだもん」

「なっ…///」


夕菜とはいつも口で負ける。コイツは何でか俺のきゅんとくるツボをついて来るから。

クソ、学校なんて色々あぶねーってのに…
よく来れたな…



「あっ秋丸のにーちゃん!」

「夕菜ちゃんー!!」


ハッと投球練習してた相手の秋丸に気づく。
ゲッ。夕菜秋丸好きなんだよなー


「あきまるにーちゃーーん!!」
「久しぶり!」


ぎゅっと抱き合う二人。まあ夕菜の方が小さいから抱き合ってるんだか…
ってか夕菜、おまドコに頭つけてんだ!秋丸の腹腰あたりだよな?男の大事なとこじゃねえよな?!


「ふあー良い匂い」
「あはは」


良い匂いじゃねええええ!!汗でクッサイに決まってんだろ!つーか早く夕菜秋丸から離れろおぉ!!


「あっ夕菜ちゃんだ!」
「えー何処どこ」


み、宮下センパイ達まで…ってか夕菜、おま俺に会いに来たんじゃねーの?!ンで秋丸なんかと絡んでんだよ!!


「涼ねーちゃん!大河兄も!」

「夕菜ちゃん相変わらずかあいー」

「榛名の妹だっけ?見えねー」

「そっかなァーそっくりだと思うけど」

「うーん…」


おいおい何和んでんだ。センパイ達練習して下さいよ。てか大河センパイ何くだんねー事考えてんだ。俺達兄妹だっつの。うん。深い血で結ばれてんだかんな。つーか大河兄って呼ぶな!夕菜の兄は俺だけ… ってアレ、言っててなんか悲しくなってきた。
あ、流石カグヤン先輩だ。動じず整備に専念してー…


「あ、夕菜!」


「カグ兄ー!!」


なんてことだ。トンボほったらかして夕菜ンとこに行ってしまった。てか部員全員行ってんじゃねえかああッ!!!












大人気です
(夕菜さ、)
(ん?)
(ホントに俺だけに会いに来てる?)








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武蔵野メンはきっと子供好きだ!



2010 9 25 黒木

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