企画いら
□慎吾
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トン トン
深夜1時。この真っ暗な夜の中、何故かリビングからは怪奇な音が聞こえる。
怪しい、そう思い、俺こと島崎慎吾はベッドから立ち上がった。
トン トン
リビングに足が近付く。
音が徐々に大きくなっていく。
ガチャ
「あ、おにーちゃん!」
「…夕菜…?おまっ、何やって…」
そう。この深夜の中作業をしていたのは愛しの妹、夕菜。
しかしその作業内容は見ればすぐに分かるモノだった。
「チョコレー…ト…?」
「うん!明日バレンタインだから」
「…んで、何でこんな夜遅くにやってんだよ」
「おにーちゃん知ってるでしょ?あたしが料理ヘタだって」
「…まあ…あぁ…」
うやむやに返す。
その返事に少し顔をしかめ、また作業に戻る夕菜。
…お世辞でも良いから、否定して貰いたかったのだろうか。
いやお世辞なんて言うか。あ、イヤ兄妹という親しい関係だからというのではなくて、夕菜の作るモンならなんでも美味いだろ、というホントに兄バカ的な思考な訳で。
「…だからって、夜中作ることないだろ」
「いーの。納得するまで作るの!」
「ハアー……、」
夕菜、んな事までしなくても… もしマズイなんて言う奴がいたら、俺がシメてやるってのに。
ホント、お前は……(感動
「夕菜抱き着かせて」
「死ね●●」
なんてことだろう。ピーッとでも音が出るような放送禁止用語まで兄ちゃんに浴びせるようになった夕菜。
…これも、成長の証なのだろうか
兄の影響です!
(夕菜、ソレどこで覚えたんだ)
(おにーちゃんの部屋にあったえっちな本)
((くそ…しまっときゃよかった))
2010 9 19
慎吾さんすきだ(^^) でもなんか納得できんのでもう一話かきます