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□愛したい愛したい
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愛、とは…なんだろうか。
少し考えても見つからない。
でも確かに感じるのは愛されるより愛したい、ということ。
愛せれば誰でもよかった。
池袋を中心とした漫画にあった妖刀のように愛を求めた。
好き、では…ない。
でも、嫌いじゃない。
愛したい、だけなのだ。
「あ、あっ、骸く、!」
これは愛を確かめる為の行為。
ギシギシと音が鳴るベッドは嫌いだし、抱き着く受けも嫌いだった。
でも、今はどうでもいい。
愛したいだけだからいいのだ。
「すき、すき、いっ、」
泣きながら見つめる彼は僕の玩具。
別に玩具ならたくさんあったし、わざわざ彼がいいというわけではない。。
ただ、隣にいたからだ。
彼は僕を愛してると言うし、世界を捨てていたからいいと思った。
ただ、それだけなのだ。
そして
簡単な関係でも
壊れれば恋しいのだともしった。