詩とか…

□-心と心の譲り合い-
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-心と心の譲り合い-

発着場から乗るバスは、ほぼ必ず席に座れる。
終点まで乗るんだから、出来るだけ座って行きたい。

ふと気づくと、途中のバス停からお年寄りの方が乗っていた。
…どこのバス停まで乗るのだろうか。
そのお年寄りは、手すりに捕まっている。
…やっぱり、立っているのはつらそうだ。

その時、自分が思ってもいなかった行動に出ていた。
自分が席から立つと、そのお年寄りを座らせたことだった。
代わりに、自分がつり革につかまって立たなければいけなくなった。

そのお年寄りが、席を譲った時と、バスを降りる時に
『ありがとう』という言葉をかけてくれた。

別にそんなことしていない…御礼されることなんてしていない。
…でも、その『ありがとう』は、嬉しかった。

人と人との助け合いは、そんなちょっとした事でも出来るのか。
心というのは、とても暖かいものだと、初めて気が付いた。

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