【小説】

□NEVER
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『土方さぁーーんWw起きて下せぇーーー!!』


バフッッ

『ぐえっっっ』


…俺の目覚ましが鳴る前………イコールまだ夜明け前
に、凄まじくデケエ声と、思いっきり腹に突っ込んできた物体によって目を覚ました……………………


というか、起こされた…


『土方さぁんッッ土方さぁッッ…』


『…おま…ッそーご!!俺を殺す気ぁぁァァ!!ってか今何時だと思ってんだァァ』


そう言って俺は
俺の布団にへばりつく総悟の頬をつねった。


ら……総悟は両目に涙を浮かべていた。



『どうしたんだよッッ』

よくよく考えてみれば…

こんな夜更けにコイツが部屋を訪ねてくるなんて異常なことである。


『どーした?』

『うぅーー………』

『泣いてても分かんねぇだろ?ホラ…』


そう言って俺は総悟の体を起こし、正座をさせて

自分と向かい合わせになるように座らせた。


……着崩れた白い着流し…

思わず目のやり場に困った…


『…で、どうした?』


俺は、総悟を安心させる意味で抱き締めた。

…そしてポンポンと背中を叩いてあやしてやる。



…しかし、その時だった。

ふよッッ


そう擬声して良いほどの感触が胸に当たった…


…あまりにも身に覚えのあるその感触……


『…総…………………?』

俺は優しく自分から総悟の身体を引き離すと、


……恐る恐る総悟の着流しの胸元を開く。


しかし、瞬間的に…


バッと閉じた。


理由は……小振りな…その……


////


『…土方さぁん………廁行ったとき、無くなっててびっくりしたんでさぁ…』

……怖い…


と付け足し、総悟は再び俺に抱きついてきた。



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