【小説】

□AWARE
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SidE:土方


…ちょっと聞いてくれねーか。

うちの総悟ってよぉ…
すっげー低血圧なんだよな。

…毎朝の顔色もすっげーわりぃんだ。


…無理に起こそうものなら、泣きながらぐずるし、


そりゃあもう、食った朝飯、吐いちまうほどなのよ…


…でよぉ

…うん……まぁ、その辺しかたねぇからな…


…俺だって別にそこまで鬼じゃねぇさ


特別に、それが治まる時間まで、朝は、
奴を寝かしといてやることにしたわけよ……


……俺って優しいと思いません?


…だがな…?
警察が低血圧ごときで仕事まで休むわけにはいかねぇだろ?



……しかも今日は大事な仕事が入ってるわけっすよ。



わかってもらえます?


あ〜…やっぱり、わかってもらえますよね?


…うちの総悟くんも、きっと分かってくれますよネおじさん?(´^`)


てことで…
…今日は心を鬼にして…

 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
『そ………そうごくん?』

…俺は総悟の部屋に入り、恐る恐る布団に手を掛けた。


『…んぅ〜…んやーやぁッ』

案の定……

…総悟は、ぐずりだした。

『…起きれるか?』


『ぃやぁ……やだッ無理ィ…まだ寝かせてよぅ……』


と、再び布団に潜り込もうとする総悟…


俺は、慌てて無理矢理引きずりだす。


『…ι……ぉーぃ…』



『…………………………』

だめだこりゃ……………


…俺は…少々総悟を甘やかしすぎたのかもしれない。

そう考え、ため息をついた瞬間だった。

『……か…た…さぁん……』

『……ん?どした?』


…半ば諦めはじめた俺は、
弱々しい総悟のことばを聞き取るため、

耳を近付けた。


『……行く…か…ぁ…だっこ…』


…おぉ!!…
【行く】っつった!!


進歩か!?俺の教育は間違ってなかった!!


…ん?


あと何か言ってなかったか?



…ん?

…だっこって言ってませんでしたか?


『…総悟…おまッ…だっこ…って!?』



『だっこぉ………………』


【こいつキャラ違いすぎだろーーー!!!】



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