If they are...

□バレンタイン
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2月14日は、
ウキウキ、バレンタインデー。



「ま、男子校には関係ねぇよな…。」



俺は机に肘をつきながらボソッと呟いた。



今は英語の授業中。
英語科の教師が黒板に文字を書きつつ何かを必死に喋っているけど、
俺は馬耳東風。
英語とかもうわかんねーし。



軽くため息をついて外を見れば、
校庭に植え付けられている梅の花の蕾が少しだけ開花していた。



「ああ…もうそんな時期か…。」


一年ってはえーな。


この前まで夏だったのに…。



そういや俺、
バレンタインなんて素敵なもの、女子から貰ったことねーや。


唯一貰ったとするなら母ちゃんからの手作りチョコ…。



うわ。寂しい思春期。



華がないよな。マジで。



自分で考えて幻滅した。なんでこう、女子から好かれないんだろう俺は。


しかも現在男子校所属の中。


女子と関わる確率なんてさらに下がってる。



「何で俺…男子校入ったんだろう…。」


しかも全寮制。


夏とか超臭いのに。


「中学の頃の俺の思考が奇妙だ…。」



俺はもう一度ため息をついて、持っていたシャープペンシルを机上に置き、授業を放棄。

そのまま寝る体勢に入った。










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