If they are...

□I like his eyes
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「なぁ…どこに向かってるのこれは。」



林の中を草をかき分けながら進んでいるとき、ナルトがそう聞いてきた。



…別にこれといった目的地はないんだけど。



そう思ったけどそれじゃあシャレにならないってことで
「んー?オススメの場所(笑)」
とサイのセリフをそのまんま活用。



「はぁ…。」



多分どう反応していいのかわからなかったんだと思うよ?



ナルトからは微妙な返事が返ってきた。



「っつーか、何でカカシ先生は俺をこんなとこまで拉致ってんだってばよ。」


「拉致るなんて人聞きの悪いこと言わないでよ。
俺はナルトをサイから救出しただけだよ。」


「誰も助けてなんて言ってねーってば…。」


「ま、俺の自己満だから気にしないで?」


「先生のその自己満に振り回されてんのはどこの誰だと思ってんですか。」


「まーまー、いいじゃないの。」


「よくねぇよ。」



俺が嫌なんだよと彼は続けて言ったけど、そんな嫌そうな顔でもなくて。




しばらく歩みを進めた後、俺は唐突に立ち止まって、
今だに俺に腕を掴まれているナルトを振り返った。



そしてあの綺麗な目を見る。



んー…、やっぱりいいよね。

まだ純度があって。


キラッキラしてる。



俺のこのやる気のなさそうな目とは大違いだ。



よく、
人は自分にないものを持っている人に惹かれるって聞くけど、
それはホントかも。




俺がじっとナルトの目を眺めていると

「な…なんだよ//」

と言って彼は若干顎を引いた。


そのせいで、今まで身長差によってできていたお約束、上目使いがさらに上目になった。



それに比例してナルトの目も大きくなるわけで。



可愛さアップ、ってとこかな。



そんな彼に対して俺は我慢出来なくなってつい
「好きだよ。」
と呟いてしまう。



一瞬彼は、「は?」っと顔を上げるが、

すぐに「あ、そう…//」と頬を赤らめて下を向いてしまった。



あーあ、残念。



もっと目、見てたかったのに。



でも、好きって言ったとき、俺はめちゃくちゃ否定されるかと思ってたけど

意外にもナルトが照れてくれてよかったww



それは俺にちょっとは好意を持ってくれてるって事だよね。



じゃ、この調子でこの教え子を落として、


自分ちに連れ込んで

あんなことやこんなことしよ★





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