Akastuki

□ムラート
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〜「昔の話」の続き〜


サ「コーカソイドは王子が乗ってる白い馬…。
ネグロイドは黒毛和牛…。
コーカソイドは…」

イ「サスケ…何の呪文だそれは。」

サ「呪文じゃないよ。暗記だよ。」

イ「は…はぁ。」

サ「明日テストなんだ。」

イ「コーカソイドとネグロイドのか?」

サ「それだけじゃないよ。
他にモンゴロイドとか、オーストラロイドとか、いっぱいあるんだ。」

イ「そうなのか…。
じゃあ兄さんが問題を出してやろう。」

サ「あ、それは嬉しいな。」

イ「いくぞ?えーと、
そのコーカソイドとネグロイドが混じった奴は何というでしょう。」

サ「混じった奴…。」

イ「つまり黒ぶちの乳牛ってことな。」

サ「乳牛…えー…
なんだっけ…。乳牛だから…ミルク、とか?」

イ「おしい。」

サ「えー?何?」

イ「正解はムラート。」

サ「全然おしくないじゃん。」


母(あの子たちは一体、何の話をしているのかしら…?)


一般人には、理解しにくい会話だった。




‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥

世界史の定期テスト範囲でした。

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