Akastuki

□兄弟姉妹
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人間と言うのは、自分にないものを欲しがる。


例えば、

一人っ子の奴は兄弟が欲しいと言うし、


かと思えば上に兄姉がいる奴は下に兄弟が欲しかったと言い、

下に弟妹がいる奴は、上に兄弟が欲しかったと言う。


時たま、兄弟を持ってる奴は一人っ子が良かったとも言う。



こんなへんちくりんな人間の心理に当てはまってしまう奴は世の中に仰山いると思う。


俺もその一人だ。


兄はくそいらねぇ…。


何で俺を一人っ子で生んでくれなかったんだ母さん!!

と、兄と接する時にいつも思う。



「サッスケェ〜ww」



ほらまた、ウザイ。



「何やってんだ?勉強?」


ノックもしないで勝手に俺の部屋に上がり込んできた兄は、

俺の手元を覗き込んでそう口にする。



…勉強って、当たり前だろ。



テスト近いんだから。



「何だよお前、邪魔だ気が散るさっさと失せろ。」

「兄さんはエールを送りに来たんだぞ!?帰れとはなんだ帰れとは。
もう、悔しいから兄さん、応援合戦歌っちゃう。」

「ふざけるな殺すぞ?」


応援合戦って何だよ。

意味わかんねーよ。

そんなんガチで気が散るじゃねーか。

テスト勉強は運動会じゃないんだぞ?


俺のイライラなんて気にもとめず、真横でしかも大声でフレー!!フレー!!と騒ぎ出す兄。


「近所迷惑…」


この呟きも完全スルー。


俺は睨みを利かせて兄の顔を見上げたが、

そいつは超真剣に、絶対違うだろって言いたくなる振り付けをして真顔で歌っていたから、

睨んだつもりが逆に吹き出してしまった。


「お!!サスケが笑ったww」


…何だよお前。


「…俺は常に微笑を浮かべるよう努めてるぞ?」

「え!?あれで微笑なの!?
しかも常にって、さっきリビングでご飯食べながら数学の分かんない問題消え失せろってぴーすか泣いてたじゃないか!!
あんときも、実は微笑だったのか!?」

「泣いてねーし。悔し涙流してただけだし。」

「同じ意味だ。
さぁその難問を兄さんに見せてみなさい。教えてしんぜよう。
兄さんはそのためにここに来たんだ。」

「だったら応援合戦要らなかったよな?」

「どれ?サスケを泣かしたクソ問題は。」

「…こいつなんだけどさ、」


数学の問題集のページをパラパラめくりながら、

こーゆー時に意外と秀才な兄がいて良かったなと思う。




「あ、」

「?」

「教えてあげるから、それの料金として今夜兄さんと一緒に寝てね。」


「…」



…ああ、



「やっぱり兄っていらねー…。」








‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥

私は一人っ子が良かったとよく思う。

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