TAKA★

□martification
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当の本人は動揺するどころか顔色一つ変えずに俺のことを見下している。


「なんなんだよそのツラ…
マジ、ムカつく…。」


少しは動揺とかしたらどーだ?
なんで顔色一つ変えないんだよ…。


「あのなぁ…
やっぱ先公に見つかったらヤバいだろ、これ。
早くその手、はなした方がいいと…」

「うるさい。」

俺は奈良のセリフを遮った。

「もう何も話すな。」


この優等生ヅラしたオタンコナスにはやっぱりパンチ喰らわしてやる。


俺の腹パンは格別に痛いぜ?


ニヤリとあえて不気味に笑って強く握りしめた拳を構えた。


「おいおいマジかよ…。」

呆れ顔で呟く奈良。


…呆れ顔。


な゙ーッ!!!

どこまで俺のムカつき度を上げれば気が済むんだコイツ!!


いいさ、もう!!

今とっておきのをお見舞いしてやるよッ!!


そう思って拳を動かした瞬間。


どこからともなく飛んできた黒板消し。


俺の額に直撃。


俺はそのまま仰向けに倒れた。


「なっ…おいアンタ!!大丈夫かよ!!」



大丈夫かよって…


オタンコナスめ…

俺のこと心配してくれてんのかよチクショ…



つーか、黒板消し!!


誰!?



うっすらと目を開けて上を見上げると、

同じクラスのサイって奴が窓から顔を出して微笑んでいた。


「すいません。
うっかり落としてしまって…。」


うっかりか?
アレうっかりなのか?

何か物凄いスピードで飛んできたぞ?


「サイ、今の絶対うっかりじゃねぇだろ。
絶対サスケ狙って投げただろ。」


ウスラトンカチの声…。


「しッ!!ナルトッ!!声大きい!!」

ピシャッと窓を閉めると二人は教室の奥に入っていってしまった。







…なんか俺…













超カッコ悪。











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