TAKA★

□ロケ地は日光!!
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…数時間後。






重「おい水月、もうすぐいろは坂入るって。
ぐにょぐにょバス揺れるからもう起きとけ。」

水「(布団から這い出て)んー?もうそんなとこまで来たの…?
埼玉県かるーく飛ばしたねぇ…。」

香「お前のいびき超うるさかったぞ?」

水「君ほどじゃあないよ。」

香「んだとコラァ!!(水月にパンチ)」

水「(それを軽く片手で防いで、一つあくび)…で、サスケは?妙に静かだけど彼も仮眠とってんの?」

重「…いや(サスケの方を見る)」

水「?」

重「大変なことになってるんだ。」


水月は何かと思いサスケのいる座席の方を覗いてみれば、

窓際の席のところで片手にケータイを持ち、もう片手で自らの腹を押さえている隊長の姿。


重「いろは坂を前にしてアイツ…
乗り物酔いしやがった。」

水「吐いたら殴る。」

香「おいお前!!そりゃかわいそーだろ!!
心配してやれよ少しは!!仲間だろ!?」

水「じゃあ香燐は他人の吐いた物のあの臭いに耐えられるって言うの?」

香「無理だッ」

水「きっぱり言っちゃったよ…。」

重「サスケの奴…ずっと『作戦会議だ!!』とかなんとか言って、ケータイ握り続けてたからな。」

水「だから酔うんだよ。バカじゃん?」

香「(サスケの隣に座り)…大丈夫か?」

サ「…見りゃわかんだろ…ピンチだ俺…。」

重「何時間もケータイ画面を見てるからそうなるんだ。自業自得。」

水「お願いだから吐かないでね?」

サ「嫌味だな…お前ら…うおぇっ」

香「サスケ!!」


と、そこで不運なことにバスがいろは坂に差し掛かる。


激しく揺れるバスの中。


サ「な゙ーーッ
やめろー!!!吐く!!マジ吐くよコレェ!!」

香「あんまり叫ぶなッ」

サ「(ケータイの着信音)…ナルトからの返事だ…。」

香「こんな時に何だよ!!」

サ「『いろは坂ヤッホー!!
めっちゃ揺れてて楽しいってばよ!!なァサスケ!!
あ、まさかお前酔ったりとかしてねーよな!?元気だよな!?』って…」

香「気分悪いんだろ!?返信はやめとけ!?」

サ「(携帯のボタンを震える手で打つ)…『元気だし。見くびるなウスラトンカチ。』…送信。」

香「ウソついた!?虚勢張ったな!?」

サ「あいつにだけは…なめられちゃマズいからな…うぅ。(口を手でおおう)」

香「お…おい!!」

水「吐くなよー?吐かないでねー?殴るよー?」

香「病人を脅すな水月!!」

重「(サスケの所に寄って)はい、エチケット袋。」

サ「お…サンクス…。」


バスがガクンと揺れる。


サ「ぎゃっ…ちくしょー吐いてたまるか…!!」



ひたすら吐き気に耐える隊長。





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