TAKA★
□追いだき
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水「うーん…ぬるいなぁ…」
冬場のお風呂って、冷めやすいから困るんだよねぇ…。
こっちが体洗ってる隙にどんどん熱を逃がすからさ、湯船の奴。
水「ま、追いだきすればいいんだし、別にいっかぁ…。」
ホントは重吾に
追いだきは給油代がかかるからダメって言われてるけど、
そんなの僕は知らないもんね。
それにぬるい風呂に入ったって風邪引くのがオチだし。
やっぱ、冬の風呂には追いだきが必要不可欠でしょ。
サ「お前、風呂まだかよ、早くでろよ、ってゆーか、俺もう入るけどいいな?」
しばらく僕が追いだきしながら湯船に浸かっていたら、
サスケが僕の風呂っていうテリトリーに侵入してきた。
水「あ、ごめん、つい。」
慌てて湯船から出る。
シャワーを適当に浴びたサスケは僕が去った後の湯船に片足を入れて「熱ッ」っと言ってすぐにその足を引っ込めた。
サ「お前…追いだき何回やった?」
水「五回くらい。」
サ「あーまた給油代のかかる…。」
彼はブツクサ言いながら、
シャワーを水に設定して、それを熱くなりすぎた湯船の中に注ぐ。
…それの方がよっぽどもったいないと思うんだけど。
我慢して入っちゃえばいい話なのに。
そうサスケに言いたかったけど、言うとまためんどくさくなりそうだったからやめて、とっとと風呂場から出た。
サ「っつーかお前も、よくこんな熱い風呂入れるよな。」
濡れた体をタオルで拭いていると、湯船の中のサスケにそう言われる。
水「それは単に、君が熱がりなだけでしょ。
猫舌ならぬ猫体じゃない?」
サ「俺は猫って言うより狼だと思うんだけど…。
でも浸かってて気づかねぇの?この風呂の熱さに。」
水「うん、全然。」
サ「不思議だなお前。」
水「でしょ?」
そこで会話は途切れた。
…でもさ、追いだきって、それやりながら湯船浸かってると
自分が浸ってるお湯が相当な熱さになってることなんてフツー気づかないもんでしょ。
別に僕だけに限ったことじゃないと思うんだけど。
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管理人宅ではよくあるエピソード参照。
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