The Union 忍

□調理実習.2
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今日は調理実習だってばよ!!
スクランブルエッグを作るらしい。

俺の調理実習班のメンバーは4人。
この俺うずまきナルトとシカマルとシノとチョージ。


…おいおい大丈夫かよこのメンバーで。

俺はもともとカップラーメンしか作れねぇから
結局信頼できるのシカマルだけになるってばよ?


つーか、女子をまぜろってば!!
一人だけでもいいから女子をまぜろ!!

男だけじゃどんな怪物が出来るか知れたもんじゃないってばよ!!

シノは卵の中に虫潜ませそうだし
チョージなんか自分は食べるの担当です宣言しちゃってるし…。


「なぁ、シカマル。
この班の中で料理出来そーなのお前だけだからあとは頼んだってばよ。」

若干小声でシカマルにエールを送る。

「俺に頼むなめんどくせー。
大体、俺もスクランブルエッグなんて作ったことねぇからどーなっても知らねぇぞ?」

「えー…。」

「んな顔すんじゃねぇよ。
あーもーめんどくせぇ…。

つーか何で男まで調理実習参加しなくちゃならねーんだよ。
必要ないだろ、男に料理なんざ。」

「最近は、料理できる男がモテるらしい…。」

横からシノが突っ込んでくる。


なぁんか、説得力ないってばよ…。


「え?それ本当?
だったら僕、料理教室始めようかな?」


ポッチャリ型ッ


「なんだよモテるモテないだ、どーでもいいだろんな事ッ。

もう、マジめんどくせぇから俺たちは生卵すすってプリントにうまかったですって感想書くぞ?」

「生卵すするって…えー…
それはさすがにナシだってば…。」

「うるせー。」

「なるほど、半熟か。」


いや何が!?
半熟じゃなくて生ね!?生!!


「半熟卵っておいしいよね。
僕けっこー好きだよ?」

「お前の好み聞いてない。」

「シノ、チョージ、うるせぇよ。
俺ちょっと昼寝すっから、邪魔すんなよ?」

「え、シカマル…。
寝ちゃうの?」

「昨日寝たの3時過ぎなんだって。
あーもーマジねみぃ…。」

「なぁ、シカマルが寝ちまうと、だぁーれも作ろうとしなくなるってばよ…。」

「だからお願い、起きてて下さい、はい却下ー。」

「シカマル!!」

「うるせーな。
やる気ある奴ならお前の隣に座ってんだろ。
エプロンバンダナしっかりつけた虫やろうが。」

「女子にアピール。」

知らねーッ

「…そんなにモテたいなら、外見をまずさわやかに変えた方がいいと俺は思うってばよ。」

「…例えば?」

「え?」

「誰のように。」

「僕のように。」

横からチョージ。


いや、お前ッ
自信過剰すぎねぇ!?


「たぶん僕は可愛さで売れる。」


売れねーよ!!
しかも売るってなんだってばよ!!

ちょっとしたアイドル気分かよ!!


「ちょっと君たち。何ボーイズトークしてるのよ。」

そんなこんなでバカなトークをしていたら家庭科担当の夕日紅先生が様子を見に来た。

「あなた達、ちょっとお願いがあるんだけど。」

「?何だってばよ。」

「悪いんだけど、5人分作ってくれないかな?
今日お昼忘れてきちゃった先生がいてね。
まぁ、ちょっとした御奉仕だとでも思って。」

「誰ですか、そのお昼忘れるなんて僕にとっちゃ人生終わるような事をしでかした先生は。」

「ふふ。校長よ。」


校長…


「つ、綱手のばーちゃんッ!!」

「ナルト、シノ、チョージ!!
寝てないでさっさと作るぞ!!」

綱手のばーちゃんの分まで作らなきゃならないとわかったとたん、伏せてた顔をバッと上げてテキパキと作業をしだすシカマル。


…ったく綱手のばーちゃんもアホだよなぁ。

お昼忘れたんなら食堂で何か買えよ。


どーせ、虫入りのこげこげなスクランブルエッグが届けられるだけなんだから。




‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥

調理実習第2弾!!
虫入り黒こげスクランブルが届いたときの校長の顔がMAX面白そう。


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