The Union 忍

□目元のシワ
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サ「なっ…なにー!!!??」





ある日、
うちは家次男の体に異変が起こった。







イ「サスケェェ!!どうした!?」

サ「(手鏡を見つつ)あ…お…俺の顔に…」

イ「ヒゲか!?
ついにお前にも生えてきたか!!」

サ「違う!!
シワだ!!目元のところに!!ちょうど…兄貴、お前のシワと同じポジションのところに、し…シワが…ッ」

イ「何だって!?
それは素晴らしい!!」

サ「素晴らしくはねーだろ。
うわーどうしようッ
これじゃあテレビに堂々と出れないどころか婿にさえ行けなくなるなっちまう!!」

イ「失敬な!!俺にはこんな立派なシワがあるというのに、ちゃんとモテるぞ!?
だからサスケ、お前もシワができたってモテるさ」

サ「俺とお前は違うんだ!!」

イ「いーや、俺たちは唯一無二の兄弟だッ」

サ「知るかァァァ!!!(手鏡をイタチに投げつける)」

イ「(手鏡ジャストミート)痛ァッ!!」

サ「…あっそうだ!!
確か母さんがヒアルロン酸を持ってたはず…!!
とりあえず、それ貸してもらおう…!!
(母の元へ歩きながら)母さぁん!?ちょっとさ、ヒアルロン酸クリーム持ってたよなァ!?」

母「持ってるけど何?それがどうしたの?」

サ「あの…ちょっと使わしてくれない?ダメならいいんだけどよ…。」

母「別に、使っちゃいけないことはないけど…どうしたの?
あなたまだ16でしょ?お肌はピチピチなはずよ?」

サ「そ、そうなんだけど、
残念なことに目元にシワができちゃって…。」

母「あらー…遺伝性のシワね。かわいそうに。
でもまだ薄いしそんなに長さもないから大丈夫よ。」

サ「そう思ってほっといたら、20超えた時にはもうイタチみたくなるかもしれないんだぞ!?
こういうものは、早めの対応が必要なんだ!!」

母「はいはい、分かったわよ。
今持ってくるから待ってなさい。」

サ「さ、サンクス…。」




数分後。




母「はい、ヒアルロン酸。
ちょっとチクッとするけど、ガマンしてね?w」

サ「え…えっとあの…
まさかの注射タイプですか…?塗るタイプじゃなくって…?」

母「(注射器を調整しつつ)塗るタイプ…?ダメよそれは。
全然効かないもの。
やっぱり美しさを保つためには、少しの苦行も耐え抜かないと。」

サ「そ、そーゆー問題じゃなくてだな…。」

母「(注射器の針を息子に向け)はーい、ヒアルロン酸入れるわよー?
じっとしててね?w」

サ「あ、あの母さん…?
医師免許とか、そーいった類のものは持ってるのか?」

母「ええ、もちろん。」

サ「そっか…。(安心した表情)」

母「車の運転免許なら…w」

サ「う…うん!!
同じ免許類だけど、許されてることが全然違うかな!!」

母「あら、そうなの?」

サ「や、やっぱヒアルロン酸はいいや!!
ちゃんと病院に行って見てもらうことにする!!」

母「えー?またお金のかかる…。」

サ「そこらへんは俺のギャラから払うから大丈夫ッ」




少々注射器に怯えながら
母の元から逃げるうちは家次男坊。





数日後──。



テレビ東京、NARUTO疾風伝主演の楽屋。




サ「あ、シ…シワだ。」

ナ「?」

サ「頬にシワがある…。しかも6本!!
よかった…16で顔にシワができたのは俺だけじゃなかったんだな…!!」

ナ「サ、サスケ?
頬のはこれ…シワじゃなくて模様的なやつなんだけど…」

サ「ナルトォォ!!
やっぱりお前は俺の友だ!!(青春の抱擁)」

ナ「あの、俺の話聞いてるー!?」








サスケの目元のシワ事件、

後日再確認してみたところ、ただの寝不足でできたシワだったそうです。










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テンポ微妙ですみません…。

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