The Union 忍

□欲しいもの
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風影、the office。



我「カンクロウ、
そういえば今日、お前の誕生日だったな。」

カ「え?ああ、そうだけど…
覚えててくれたのか?なんか嬉しいじゃん…」

我「いや、テマリの手帳に書いてあった。」

カ「(残念そうな顔)姉の手帳勝手に見てんじゃねーよ。扇子で吹っ飛ばされるじゃん。」

我「…で、お前に何か誕生日プレゼントなる誕プレをあげてみたいんだが、
何がいい?」

カ「何だその、『カンクロウに誕プレをあげてみよう計画』みたいな言い方。」

我「うるさい。
いいから何だ。早く答えろ。」

カ「きょ強制的…
えーっと、誕プレかぁ…」

我「俺が用意出来る範囲で頼む。
夢と希望とか言われても無理だからな?」

カ「俺はそんなくせーこと言わねぇじゃん。
あ、そうだ。エアコン。エアコンが切実に欲しい。」

我「エアコン…。」

カ「そうそう。
この前までこの部屋にあったエアコンもどっかいっちまったしな。
アレがなきゃ、夏は砂漠みたいに暑くなるこの地域では生きてけないじゃん。
誰がこの部屋のエアコン取ってったのか知らねーけど、
新しいの購入頼む!!」

我「カンクロウ。」

カ「ん?」

我「俺が用意出来る範囲でって言っただろう…?」

カ「用意出来る範囲って別に、
エアコンは夢と希望と同等ではないじゃん。
エアコンって、そこらの電気屋行けば買えるもんだよな…?」

我「違う。そーいう意味じゃない。」

カ「じゃ、じゃあどーゆう意味ですか…」

我「この節電のご時世に、
お前は、風影という皆の手本となるべき存在の俺に無駄に電気を使えと言うのか!!」

カ「え、ああ…すみませ」

我「薄情者め!!
国外追放してやる!!それが嫌だったら今夏はうちわ一枚で我慢しろッ」

カ「熱中症で死ぬじゃんそれは!!」

我「知らん!!」

カ「知らんって、
お前もなかなか薄情者じゃん!!
少しは兄を思いやれ!!」






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今年の夏は各家庭15%電力削減が目標。by東京電力

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