The Union 忍
□孫
2ページ/2ページ
ダ「げっ…イタチ!!」
イ「くらえ!!祝、イタチ復活キック!!」
ダ「(イタチキックジャストミート)うおえッ」
イ「(可憐に着地、弟の方を振り返り)無事か!?サスケ!!」
サ(何でいるの?っといった目)
イ「…ん?アレ?
俺のシナリオでは、『兄さーん!!助けてくれてありがとう!!大好き!!』とサスケが俺に抱きついてくるはずだったんだが…
どうした弟よ!!熱でもあるのか!?(弟の額を触ろうとする)」
サ「(兄の手を振り払い)バリバリ元気だよ。」
マ「つーか、イタチ…何でここに来た。」
イ「決まっているでしょう!!
生き返ったからです!!詳しくいうと、サスケの幻術の一環としてちょろっと出演するために来ました!!」
マ「それは生き返ったとは言わないな。」
サ「お前もとっとと散れよイタチ…。
ホント、うるさい。」
イ「来て早々、兄さんになんてことを言うんだ!!」
サ「マダラ、志村さんに加えてイタチも抱きかかえて飛びおりろ。」
マ「その命令、まだ有効だったのか!?」
ダ「(むっくり起き上がり)クソッ…ワシは…ワシはまだ死なん!!」
イ「しつこいぞ包帯男!!」
ダ「ええい!!兄まで来たとなったらもう最終手段だ!!」
マ「最終手段…?」
ダ「(近くに置いてあったサスケの携帯を取り)レッツ、メアドゲット!!」
サ「俺の携帯!!
返せバカヤロウ!!(ダンゾウに台本スマッシュ)」
ダ「(さわやかによけて)赤外線起動…!!
サスケのメアドをワシの手の内へ…!!!」
イ「させるか!!(ダンゾウにタックル、その衝激で宙を舞う携帯)」
サ「な゛ーッ!!
人の携帯はもっと大事に扱え!!(落ちてくる携帯を取ろうと走りだす)」
マ「(が、マダラが軽くキャッチ)
…サスケのメアドをゲットするのは、この俺だ。」
サ「やめろよ!!
人の携帯勝手にいじるなアホ!!」
マ「サスケ、お前は台本覚えの途中だったろう…?
メアド交換はこっちでしといてやるから、お前はセリフを覚えろ。」
サ「余計すぎる世話だ!!
誰もメアド交換してくれなんて頼んでない!!」
マ「だろうな。
メアド交換は俺がしたいだけだし。」
サ「利己的…!!」
イ「おいマダラ!!
弟のメアドなんかゲットして、一体どうするつもりだ!!」
マ「10分ごとにメールするんだよ。」
ダ「それはストーカー行為!!犯罪だ!!警察呼ぶぞ!?」
マ「そういうアンタだって、サスケのメアドで何をしようとした?」
ダ「5分ごとにメールだ。」
サ「さらに重罪!!」
イ「フン。甘いな。
俺なんか、身内だから当然のように彼と同居生活中だ。
毎日が…幸せ。」
サ「お前は何が言いたかったんだ!?」
マ「同居か…腹立つなイタチめ…。
俺のこの一人暮らしの悲しみを知れ!!」
ダ「家族のいないワシの寂しさを知れ!!」
イ「老いぼれのあなたたちの思いなんか、知りたくもありませんよ!!」
ダ「何だとー!?」
サスケを真ん中に、
ギャーギャー口げんかをし出すいい大人3名。
そこに、監督からの個人指導を受けていた香燐が舞台裏に戻ってきた。
香「(みっともない3名を見つけ)…3人とも…何やってんだ?」
イ「レっ…レディ!!」
マ・ダ「「!?」」
香「レディ…?
…え、つーか見た感じナンパ合戦なんだけど。
なんか超キモイ光景なんだけど…。」
ダ「キモっ…」
マ「(咳払い)セっ…セリフ合わせ中だったんだ…。
大丈夫、今終わったから。(逃げるように去る)」
香「…。」
イ「そっ…そうそう、セリフ合わせ…(マダラと同じ行動)」
ダ「やばーい、全然覚えられとらんよセリフー…笑(台本を激しくめくりながら去る)」
サ「(蒼白顔で)
香燐…サンクス…。」
香「だ、大丈夫か?」
‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥
イケメンすぎるのも、悩みどころです。
.