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□2010-Christmas
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『クリスマスプレゼント』





サ「我々鷹は今年のクリスマスにプレゼント交換を行う事にする…って、1ヶ月前に言ったよな俺…。」

水「何でそんなしおれてるの!?
君はちゃんと言ったよ、そのこと。自信もって!!」

サ「…そうか、ならいい。
…と、言うことだお前ら。
各自、交換用プレゼントは入手してきたか?」

重「もちろん。」

サ「…よし、じゃあ回すぞ。」

水「回すって、どのくらい回す?」

サ「超高速回転…一時間だ。」

重「スパルタ!!」

水「隊長!!さすがにそれはキツイっす!!」

サ「がまんしろ。
これも、我が隊の戦力を上げるためのトレーニングだ。」

香「何でクリスマスの日にそんなことを!!」

サ「俺が知るか!!
いいか?俺が合図を出したら、回し出せ。」

水「ラ…ラジャーです!!」

サ「…………………愛、注入!!」

水「合図だよね!?」

重「愛じゃなくてラブだ!!」

香「楽しんごか!!」

サ「回せ!!」


一同、なるべく早く、プレゼントを回しあう。





─五分後。



サ「ぜーっはーっぜーっはーっ(汗)」

水「サスケ…どうしたの…?」

サ「疲れた…。」

水「早いよ!!」

重「一時間じゃなかったのかよ!!」

サ「…知るか。
もういいや、このくらいで。
充分シャッフルされただろ。」

重「4人って言うのが、ちょっとむなしい気もするが…。」

サ「いーよ。
今自分の手元にある奴開けようぜ!?」

水「てきとーだなぁ、隊長…。」


そうブツブツ言いながら、
自分の元にあった箱の包み紙を破っていく水月。


中から出てきたのは、

水「…マフラー?」


誰のだろうと思い、他の三人の顔を見回せば、

鷹紅一点、

香燐がとても残念そうな顔をしている。


水「あ、コレ、
香燐が買ってきた奴?」

香「ちげーよ。3日徹夜して作ったんだよ。」

サ「え!?クオリティー高!?」

重「あったかそうだな。」

水「…ん?アレ?ねぇ、見てよこれ!!
はじっこに"S"って編み込んである!!
ねーねー香燐、この"S"、もしかして、水月の"S"?」

香「…ばっかじゃねーの?
誰がおめーの顔なんか思い浮かべてるんるん気分でマフラー編むかよ!!」

水「あ、るんるん気分でサスケの顔思い浮かべながら編んだんだね?」

香「ケッ」

サ「残念。
あともう一個、ずれてたらジャスト俺だったのにな。
ま、人生生きてりゃ、そんなこともある。
じゃあ、次は俺が。」

重「順番からすると、多分俺のだ。」

サ「…言うなよ。」


若干げんなりした表情で、包み紙を破っていく隊長。


出てきたのは、

サ「…紙の、マフラー。」

水「いや、それ、ただのたすきだよね!?」

重「鳥の唐揚げ撲滅運動の隊長任命たすきだ。
…おめでとう、サスケ!!」

サ「…ありがとう。」微笑

水「何その爽やかすぎる笑顔!!
嬉しいの!?それもらって嬉しいの!?」

サ「あ、でも、ほら…。
毛糸のマフラーって、案外、風を通すから寒いけど、
これなら…紙だから…風、通んない。」

香「ムリがあるその解釈!!」

水「顔がだんだん悲しい表情になりつつあるんだけど大丈夫!?」

サ「…あのさ。お前さ、重吾…、
もう、七面鳥の丸焼き用意しちゃったんだけど!?
これの隊長だったら俺…食えねーじゃん…楽しみにしてたのに…。」

重「…俺も隊員として、鳥は食べられないから隊長、
一緒に断食しましょう。」

サ「うわあああ!!泣」

重「…と、言うことで、
隊長のプレゼンツ、開けさせてもらいます。」


そう言うと、軽く一礼して箱を開封し出す。


出てきたのは、

重「お!!手袋!!」

水「意外とまともだ。」

重「でもなんか小さいよ!?スモールサイズだよ!?
俺の手にうまくフィットしないんだけど…ってゆーか指しか入らない…。」

サ「…ベイビー用品店で買ってきたからな。」

香「そこで買う意味あったのか!?」

水「ムダなことするよね、君って。」

サ「ムダじゃない!!
いつかは俺たちの隊にも、小人が新入隊員として入ってくるかもしれないから!!
それを予測して!!」

水「…確率低いよ…。」

香「小人ってなんだよ…。」

サ「あの…僕も、鳥の唐揚げ死ねばいいと思ってるんで…入れてください!!(裏声)」

水「しかもそっち!?」

香「さらに低くなったよ確率!!」

重「そ…そーゆー事ですか隊長!!
わかりました!!大事に保管しときます!!」

水「重吾もサスケのボケに乗らなくてもいいからね!?」

サ「…次は、てか最後は、香燐、お前だ。」

水「いきなり切り替わった…。」

香「…お、おう!!
…って言ってもおめーのかー…。
まともなの入ってなさそう…。」

水「ちょっと待ってよ。やめてよその明らかに期待してない顔。
少しは目を輝かせてもいいんじゃない!?」

香「…ランランランラン…(徐々にしおれていく)」


香燐、
ほとんど死んだ魚の目をしながら包装紙を乱雑に破っていく。


辺りには紙の切れ端が散乱。


そんな中、
箱から出てきたのは、

香「…!?髪!?艶のいい黒い髪の毛が入ってる!!」

サ「はっ!!水月…お前ついに…やっちゃったのか…
人の首切っちゃったのか…。」

水「(黒笑)…うん。僕のこの首切り包丁で…フフフ…
って、違うから。カツラだよ。ただの。」

香「…なんでそんなものをクリスマスプレゼントに…?」

水「うーん、ホントは香燐用じゃなかったんだけど…。
一応ね、説明しておくと、僕らの30年、40年後を見越して、これにしたんだ。」

サ「30年、40年たっても鷹班健在してるかどうかなんて、不明確だぞ?
もしかしたらもうすぐ解散になるかもしれないし。」

水「…そんな寂しいこと言わないでよ。」

重「だな…。バラバラになるのは嫌だ。
別れは…つらいっ(泣)」

香「…で、おい河童。
なんでカツラなんだよ…。」

水「バーコード対策。」

重「…俺、オレンジ髪だからなぁ…。
万が一ハゲても、それつけたら逆に浮いちゃうよ。」

香「ウチも赤毛…っつーか女子はハゲねぇ!!」

サ「…黒?黒のカツラっつったか?
てことは…俺用?」

水「うん。
そのつもりで選びました。」

サ「なめてんのか。
俺の髪はいつまでたってもフサフサだ!!
ちなみに父さんもフサフサだ!!おじいちゃんだって!!」

水「うーん、でもなんか、僕的に君の毛髪の将来が不安で不安でしょーがないんだよねぇ…。」

サ「はぁ〜?
カツラつけるくらいならリーブ21行ってアッコさんに世話になるよ俺は。」

香「ってゆーか、
一番髪の量少なそうなお前が、最初にバーコードになりそうだ。」

水「…白にしとけば良かったかな?ヅラ…。」







‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥

クリスマスプレゼントの話題がいつのまにやらリーブ21のアッコさんの話題に!?(違う)
会話って不思議。

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