assemble

□2010 10/10-12/27
4ページ/20ページ


『サソリ座の女。DX』
(猿飛アスマ)



蠍「なんか今回はな、異色なゲストが来るそうだ。」

サ「知ってる。」

ナ「…異色か?」

蠍「異色だろ。あきらかに。
だって、俺たち、別に関わり持ったことないし。別に共通点なんてねーし。」

イ「共通点ならあるじゃないか。」

蠍「何?」

イ「同じ殉職組だろう?」

デ「嫌なこと言うなよイタチの旦那。テンション下がるじゃねーか、うん。」

イ「すまんすまん。
…でも、彼がゲストに違和感あるのは俺も同じだ。」

ナ「えー?そーかぁ?あるかぁ?違和感?」

デ「お前はしょっちゅう共演してるから感じねーんだろ!!
だけどこっちはどうだよ、うん!!
彼と共演出来たのってうちの不死コンビぐらいだぜ!?
もう関わりなさすぎて何話していーのかわかんねーよ…。」

サ「まーまー落ち着け。
何話していーのか分かんなかったら、分かんないなりにてきとーに相槌打ってりゃ何とかなんだから。
後はナルトに任しときゃいい。」

ナ「は!?なんだってばよそれ!!人任せ!?」

イ「頑張ってね!!お兄ちゃん、応援ちてる!!」

ナ「言い方ウゼー…。」


そこに今回の異色のゲスト来店。


蠍「いらっしゃいませー
お待ちしておりましたー

サ「何そのハート。超キモイ。超嫌だ。」

蠍「だまれ。」

ア「なんか…すごいな。キャスティングが。異色だな。」

デ「異色に異色って言われたよッ
もうオイラどうすればいい!??」

蠍「何で異色って言われたぐらいでヘコタレてんだよ、弱!!」

ナ「なぁ、アスマのおっちゃん。紅先生今元気か?」

ア「ああ、ちょっとだるそうだけど元気。」

デ「え?何、矛盾してないか?
だるそう&元気?」

サ「バーカ、お前。こいつの彼女、腹の中にガキがいんだよ。」

イ「つまり妊娠中ってことか。」

蠍「うわー、いいですね。もうパパじゃないですか。失礼ですけど、今おいくつですか?」

デ「だ…旦那が敬語使ってる…うん。」

ア「30だな。
ハハッ、もう三十路さ。年取ったな俺も。」

蠍「いやいや、30はまだ若いですよ〜。
私なんて35ですからね。とっくのとうに三十路越えしてます。」

イ「敬語やめろ。気持ち悪いぞなんか。」

ア「え!?35だったんですか!?
すみませんまだ20代前半だと思ってました。」

蠍「いいですよそんな、謝らなくても。
それに見た目が若く見えるって嬉しいことですしね。20代前半なんて言って頂いてありがとうございます。」

ア「いえいえ。
と言うよりも肌綺麗ですね。なんか男なりにケアでもしてんですか?」

蠍「ちょっとほめないで下さいよ〜。
ケアは特に何もしてませんよ。フツーにアルカリ性の石鹸で洗顔してるだけです。」

ア「あー、体質ですか。うらやましい。」

蠍「そんな、」

サ「…なんか大人の会話始まっちゃったんだけど。しかもなんかおばさん臭いんだけど。どうすれば良い?金髪チビ。」

ナ「え?金髪チビって俺に言ってんの?
…んー、どうするも何もほっときゃいいんじゃね?会話成立してんだし。」

サ「俺も出来ればそうしたいんだけど…」

ナ「何。」

サ「自分、まだ21のクセに無理に大人の会話に入ろうとしてるどアホがいんだよ。
ほら、アイツ。」

イ「髪にはパンテーンが一番効きますよ、やっぱ

ア「そっか…そうだな。うん。
お前髪が長いからそのぶん手入れも大変なんだよな。アハハ…。」

サ「しかも入れてねーし。」

ナ「アスマのおっちゃんどん引きだってばよ。」

蠍「おい、イタチ。
お前何?男のくせにパンテーンとか。キモイんだよ。謝れパンテーンに。使ってごめんなさいって。」

イ「じゃあお前も敬語に謝れ。使ってごめんなさいって。」

蠍「敬語はマストアイテムだろう!?
使わない方がおかしいだろ!!」

イ「いーから謝れ!!
はい、ごめんなさいって!!」

サ「イタチうるさい。
ちょっと黙ってろよ、いい子だから。」

デ「イタチの旦那…兄弟逆転してるぜ?うん。」

イ「サスケにいい子って言われた…ムフ

ナ「にやけるとこおかしくね!?」

蠍「まーまーまーまー、お前ら静粛に。
…今思い出した。俺ケーキ作っといたんだよ。」

サ「またかよ。」

蠍「ほら、今日彼の誕生日だってそこの金髪チビから聞いたもんだから。」

ア「お!!嬉しいなそれは。」

ナ「アスマのおっちゃん気をつけろ?
こいつが作ったケーキ、第一作目に砂糖と塩間違えられて、第二作目に今度は砂糖と重曹間違えられ、おまけに腐った牛乳まで使用されたからな?
今回はもっとヤバいかも。」

ア「…マジで?」

蠍「おい、お前。何テンション下げるようなこと言ってんだよ。
今回はさすがに大丈夫だ。自分でも味見したしな。」

デ「うまかった?」

蠍「Yes,delicious.」

ナ「ホントかぁ?」

蠍「ホントだって。
あ、ロウソク。えーっといくつだっけ?30?」

ア「あぁ、いーよそんな。30本はさすがに多すぎだろ。
16でいい、16で。」

サ「何でそんなビミョーな数を…。」

ア「いやー、俺、最近16歳に憧れてるんだよな。
テレビ見てて、ナルトやシカマル、いの、チョージが活躍してるとこ見ると、若いなって、輝いてんなってな。」

ナ「ちょっとアスマのおっちゃんやめろよぉ。照れんだろぉ?」

サ「待って、俺名前呼ばれてないんだけど。」

蠍「はい、じゃあ16本な。
早く刺して早くふーってやれよ?あ、チャッカマンあるぞ?」

ア「ああ。
…実は俺、これケーキ3つ目だったりする。」

ナ「え、なんだっていきなりそんなエピソードを…。」

ア「ん?なんとなく。
ここに来る前に紅とホームパーティー2人でやって、ケーキ食って、その後シカマル達に呼び出されてまたケーキ食って、そして、これ。」

ナ「…胃、もたれてねーの?」

ア「超もたれてる。」

蠍「えー、何だよそれぇ!!
俺の努力台無しじゃねーか、どーしてくれんだゴラ゙ァ゙!!」

ナ「まー、アスマのおっちゃんは人気者だからしょーがねーよ。」

蠍「チッ、殉職族のくせにッ」

デ「旦那もだろ、うん。」

蠍「マスターだ!!
つーかデイダラ、そーゆー貴様も殉職族だろ!!」

イ「確かに。」

蠍「アンタもな!!」

デ「…でも大変だろうな。
もうすぐパパになるからそれなりの金もかかんだろ?
殉職したままってちょっと辛くないか?うん。」

ア「お、あんたわかってるなー。
そーなんだよ。ちょっとって言うよりかなりヤバいんだよ。
でもこの不景気だ。どこもこの俺を雇ってくれやしねーよ。」

蠍「あ、うちで働くか?」

ア「遠慮しとく。」

蠍「なんで。」

イ「あなたみたいなハードボイルドチックな方、このBARにはすごくお似合いだと思いますが。」

ア「…だとしても、ここのBAR、美人とかよく来るだろ?」

ナ「あー…美人…。」

サ「オカマなら来たぜ。」

ア「だから浮気しちゃいそうでちょっと…。」

サ「浮気しちゃいそうってなんだよ。オカマとすんのかよ。
バカかお前は。」

イ「こら、サスケッ
年上に向かってバカなんて言わないのッいい子だから。」

サ「なんかそのセリフさっき俺言った気がするんだけど。」

イ「言ったなぁ、俺に。
ちょっとムカついたからお返しだ、我が弟よ。」

デ「あ、ムカついてたんだ。」

蠍「つーか、殉職とか雇うとか我が弟とかそんなもんどーでもいいだろ。
それより、ケーキ。食わねーの?俺せっかく作ったんだけど。」

ア「今、もたれてるから。
(おもむろに煙草をくわえて、火を点ける。)」

蠍「ここ全席禁煙。
はい、皿やるから消せ。その有害物質。」

ア「チェ。なんだ禁煙かよ。BARなのに。」

蠍「BARだけど俺が煙草嫌いだから禁煙にしてる。
ケンコー的だろ?」

ア「喫煙者にとっちゃ、ちょっと息苦しいBARだな。
つぶれるぞ?そのうち。」

蠍「…それ、ここのBARの禁句法令第13条。
破った奴は俺のコレクションになる。わかったな?」

イ「え、そんなのあったのか?初めて知った。」

蠍「当たり前だ。
今作ったんだから。」

ア「なぁ…ケーキ食うからコレクションだけにはしないでくれ。
…交換条件だ。どうだ?」

蠍「じゃあいいよ。
そのかわり全部食えよ?もたれてるからって途中で吐いたらマジ殺す。」

ア「わかったよ。」


アスマ、煙草を消して
ケーキを食べようとフォークを持つ。

すると突然、店のドアが開く音。

入ってきたのはアスマ班のあのメンツ。


い「すみませーん、アスマ先生とナルトいますかー?」

蠍「おい何だよお前ら。誰?誰?」

い「美人とめんどくさがり屋とぽっちゃり形。」

蠍「答えになってない。」

ナ「…何か用か?」

い「あ、ねぇナルト、アスマ先生の誕生日会やるよ。」

ナ「え?さっきやったってアスマのおっちゃん言ってたけど…。」

シ「バーカ何言ってんだ。二次会だ二次会。めんどくせーけどよ。」

ナ「二次会…。」

ア「二次会って、何するんだ?」

い「渋谷のスイーツパラダイス予約してあるから行きましょ?」

ア「胃、もたれてんだけど…。」

ナ「俺も参加していいの?」

い「もちろん。」

チ「あ、何コレ、ケーキ?」

蠍「見りゃあわかんだろ。」

ア「やるよ。チョージ。」

チ「え!?いーの!?」

ア「ああ。俺ちょっと胃もたれすぎて食えそーにねーから。」

蠍「おい…交換条件…。つーかそれ、食べちゃだめ…。」

デ「なぜ?」

チ「いっただっきまーす★
…うん!!超おいしい!!」

蠍「マジで?そりゃよかった。
でも下剤入ってるから気をつけな。」

チ「…。」

ナ「アスマのおっちゃん、胃もたれててよかったな。」

ア「アッハッハッ!!悪いなチョージ!!
いやー、まさか下剤が入ってるなんてなッ」

チ「…早く二次会行こう?僕のお腹が壊れる前に。」

い「そ…そーね。行こう。」

シ「ったく…めんどくせー…。」

ナ「あ、じゃあ、そーゆーことみたいだから、
失礼しまぁす。」

ア「…楽しかったよ。じゃあ、」


口々にそう言って、微妙なテンションのまま店の外へ出て行く5人。


サ「…泣いていいか?」

イ「なんで!?何があったの!?兄さんに話してみなさい!!」

サ「…俺…誘われなかった。」

デ「あ。」

サ「二次会…スイーツパラダイス…誘われなかった…!!
アイツらのセリフから"サスケ"の文字なんて一つも見当たらねーんだけど、これ気のせい!?」

蠍「別にいいだろ。あんた甘いもん苦手なんだろ?
スイパラなんて行ったら食えるもんねーぞ?」

サ「そりゃそうだけど。
でもなんか…悲しくね?」

デ「男だろ?うじうじするな、うん。」

サ「いじめられてんのかな、俺…。」

イ「だったら兄さん、PTAに訴えるからな。」

蠍「何の宣言だよ。」

デ「つーか、旦那。
もうあんたはケーキ作るな。今回の下剤は絶対故意でやったろ。
間違えたとかそんなかわいい領域越えてるだろ、うん。」

蠍「旦那じゃないマスターだ。
作るなと言われても無理だ。
もうメニューに加えてあるから。『サソリ座の女スペシャルケーキ』っていう題名で。」

イ「腹こわす人が増えそうだ。」





‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥

ぐーだぐーだ。
ギャグじゃない。ただの会話だ。
会話を記した書物みたいになってしまった。
生誕記念?祝?祝ってないじゃん。
しかもサソリ座の女で?…ミスしましたね。

…アスマ先生。ごめんなさい!!

とりあえず、HAPPY birthday

.
次へ
前へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ