The Union 忍

□橋の上で
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「4月21日に放送予定の最後のシーンなんで、
カッコよく、決めて下さい。」


そうスタッフに指導を受けていたサスケ、香燐、マダラ、ダンゾウの四名。


サ「カッコよく…。」


サスケが自分に言い聞かせるようにスタッフの言葉を繰り返した。


香「そうだな、カッコよく決めよう!!
特にサスケとダンゾウはこれからのメイン的な感じになるからより一層頑張らなくっちゃな!!」

サ「緊張するーッ」

マ「大丈夫だ。セリフはないし、見つめ合うだけだし。」

サ「見つめ合うって…言い方嫌だな…
なんか愛し合ってるみたい…」

香「やめろよホモみてーな発言。」

サ「…ま、俺はもともとイケメンだし、めっちゃ頑張らなくともカッコよくはなるだろ。」

マ「そのナルシーな性格はどうにかならないのか。」


そこに突然、3人の背後から誰かの声。


ダ「あのー、会話に入れてもらってもいいかな…?
なんか省かれてる感じがして…」


ダンゾウがパイプ椅子に座って3人の事を凝視していた。


香「…別に、いいんじゃないですか?」

マ「ああ、存在忘れてました。
どうぞどうぞ、本番始まるまで共にトークしましょう。」

ダ「いや、なんで敬語?
なんか距離を感じるんだけど…。
しかも存在忘れてましたって、酷くはないか?」

サ「だって存在感うっすいじゃん。
はっきり言えば油女シノって奴よりも薄いんじゃね?」

ダ「それはない。」

サ「ギネス載れるよ。」

ダ「なんの世界記録?」

サ「とにかくだ。
お前は顔が周りと比べてアレなんだから、
誰よりもカッコよくを意識しろよ?」

ダ「あ、アレとはどういう…」



と、スタッフの「本番入りまーす!!」と言うかけ声がスタジオ内に響く。


はーいと緩い返事をした四名は橋の上に配置付いた。



サ(ちらっと周りに生えている木々を見る)

マ「つーか今思ったんだが、
俺顔隠れてるからカッコよくとか分からないんじゃないか…?」

香「そこは雰囲気で乗り切るんだ。」

マ「雰囲気…」

香「ほら、ウチのダーリンを見ろよ。
さっきとは違う、真剣な表情だ…。」

マ「ダーリン…、演技モードに入ったな。」



2人がぶつぶつ会話をしていると、
監督が「アクション!!」と叫び、
数分間のダンゾウとの睨み合いが始まった。




…と、それの約10秒後に
誰かの「ハクション!!」という叫び。


同時に監督は「カーット!!」とまわっているカメラの静止を促した。



サ「いやー…すんません…。
あ、香燐ティッシュくれ…(鼻水を手で抑える)」

香「…もってねーよ。」

マ「何やってんだお前ッ
真剣なムードが台無しだ!!」

サ「うるせーなぁ!!
近くに杉の木があるからいけないんだ!!
俺は悪くない!!」

ダ「花粉症…?」

サ「ああ…去年から…。(スタッフからティッシュを受け取り、思いっきり鼻をかむ)」

マ「サスケが今一番カッコ悪いな…。くしゃみくらいこらえろ。
頑張らなくともカッコよくなるとか大見得張っていたくせに…。」

サ「黙れぃ!!花粉の手違いなんだ!!俺は頑張ったぞ!?」





その後のアクションシーンではダンゾウにサスケの鼻水がかかったりと、大変だったらしい。






‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥

本編ではサスケは花粉症なのかどうかは不明…。

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