The Union 忍

□視力DOWN!?
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「ナルトォ…うまく説明してくれェ…。」



1時間も説教くらうのは嫌だ!!



しかも視力が下がったというどうしようもないことについて!!




俺は、監督の静寂を、天に向かって一心に願った。







…が、







「ああ、彼の視力のこと?
とっくのとうに知ってるよ。」


ナルトが監督に俺の名と視力という単語を発しただけで、
奴はすべてを悟ったようだった。


「さっきスタッフから聞いたんだ。
わざわざご報告ありがとう。」


監督は若干おどおどしているナルトを軽くかわすと、

まっすぐに俺の元へと進んでくる。



その時の表情のなんとも険しいこと…。




般若だ。般若。




夜にあんな顔を見たら確実にちびる。




「え…あの…えと…」

「君。」

「はいッ」

「例のカラコン…どうしてくれるの?」


例のカラコンとは…

もちろん写輪眼のこと…。


「すみません…。」

「すみませんじゃないよ!!
アレどんだけ金かかると思ってんの!?
ホント、視力だけは気をつけてねって最初に言っといたはずだよ!?」

「はい…。」



視力だけは気をつけろなんて言ってたの!?



俺には全然そんな覚えはないぞ!?




そんなことを言いたいけど、

眼前の般若の恐ろしさのせいで言い返せない。


「アレ、君が自腹で作り直してくれるって言うんなら、いくら視力下がってもいいけども…
できるの?君に。」


監督は俺の前で堂々と仁王立ちして、偉そうに腕を組んでいる。


そいつの口調はまるで俺にはカラコンを作るほどの金を待っていないと確信したような言い方。




超、ムカツク。




カラコンぐらい作れるわ!!アホ!!



「できます。」


俺はきっぱり言い放った。


「…ホントに?」


それでも疑ってくる監督。


「ホントです。」


俺はまた、きっぱりと、かつそいつの目を真剣に見つめて言う。


「じゃあ…、」
監督は俺の熱意のほどを理解したのか
ゆっくりと口を開いた。



「100万、よろしくね。」

「?」



…え?



100…万…?




監督の爆弾発言に、
俺は一瞬、状況把握に苦しむ。


「うん、100万。
早めによろしく頼むよ。」


さらりとそいつは言うと、
台本をパラパラめくりながらその場を去って行ってしまった。



「え、ちょ…100万って…」



何ですか?



カラコンで100万?




写輪眼コンタクト…あんなちっせーのに100万?




「た…高くね!?」







ぼったくりだと気付いた時は、既に後の祭り。









‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥

※メガネが似合わないと思うのはサスケ個人の感想です。管理人は超似合うと信じています。

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