The Union 忍

□蛇はァ外!!
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テレビ東京、ある人物の楽屋前。


なんとなく高いテンションで話すメガネの男と、そいつの話になんとなくつき合っている16歳のイケメン男子一人がいた。


2人は両手にたくさんの大豆を持ちながら
何かの打ち合わせをしている。


カ「サスケ君…大蛇丸様って、怖くない?」

サ「怖いって言うか…キモイ?」

カ「だよね!!キモイよね!!」

サ「おい、本人の楽屋の真ん前でそんな話しても大丈夫なのかよ!!」

カ「大丈夫だよ、あの人耳遠いから。
でさ…あの鬼、除去したくないかい?」

サ「鬼…っつーよりは蛇って言った方が正しいと思うが…まァ、除去したいとは常に思っているな。」

カ「だったら話は早い。」

サ「…?」

カ「今日は何日?」

サ「2月3日。」

カ「節分だコノヤロー!!」


大の大人カブトはそう大声で叫ぶと大蛇丸の楽屋の扉を勢いよく開ける。


楽屋の中にある鏡を見て、自分に酔いしれている途中だと思われた大蛇丸だったが、

扉をあけるとすぐ目の前のところに姿を現した。


サ「うわッ!?近ッ!!」

カ「びっくりした!!」

大「…もう何よメガネ太郎。びっくりしたのはこっちよバカ。
私はちょうど今、ここから出ようと扉を開けようとしてたのに急にそっちっ側から開くんだもん。
もー、今ので3年は寿命縮まったわ…。」

サ「縮め縮めw」

大「あら、サスケ君。調度よかった。
私今からあなたのとこに行く予定だったのよw」

サ「は?何しに。」

大「ウフ
今日は何の日かわかる?」

サ「…節分。悪者退治の日だ。」

大「正解!!
それで、サスケ君にとっての鬼は一体誰かしら?私はそれを聞こうと思ってたの。」

カ「あの…彼にとっての鬼とあなたは…何の関係が?」

大「あら?メガネ太郎。お前は頭が固いのね。」

カ「…はぁ。」

大「いい?
サスケ君と私は運命共存体よ?つまり、サスケ君にとっての鬼は、私の鬼でもあるわけw
(サスケに)ねー?

サ「(すごくニヤけながら)そうだなw」

大「さぁ、言ってちょうだい。
私があなたに代わって、そいつをぼこぼこにしてきてあげる。」

サ「そいつは助かるw」

カ「…笑」

サ「俺にとっての鬼は…」

大「うんうん!!」

サ「お前だ、オカマ丸。」

大「…え?」

カ「ブッ…なにとぼけた顔してんですか大蛇丸様。
名指しされてますよ?気を確かに!!」

大「は?いやあの…ちょっと待って?
それの答案はちょっと受け付けられないわ…?」

サ「悪い。それ以外にいい人物がおもいつかない。」

大「…マジで?」

サ「マジで。(豆を握りしめる)」

大「…。(亜然)」

カ「と、言うことらしいので、大蛇丸様…(豆を握りしめる)
鬼はァ!!?」

サ「外ォォォ!!!」


メガネ太郎と16のイケメンは目の前の鬼(蛇)に向かって思いっきり豆をぶつけ出す。


結構強めに投げているので、
大蛇丸の皮膚には大豆の当った赤い痕ができて行く。


大「痛ッ!!?ちょ!!何すんのよアンタ達!!レディに向かってこんなこと…!!」

サ「誰がレディ!?どこにいるのレディ!!俺には全くその姿が見えねーな!!」

カ「普段から僕をパシリにしやがって…!!
僕はお前の執事じゃないんだぞ!?」

大「ちょ!!カブトあんた!!あとで見ときなさいよ!?痛ッ!!ギャッ、目に豆が入った…!!
サスケ君もやめぇぇい!!」

サ「うわ、何だこれwちょー楽しいw」

大「ダメ!!とんだドSだわこの子!!
てゆーかカブト!!アンタはもういい加減にしろ!!(落ちていた豆を拾って、カブトに投げつける)」

カ「(大蛇丸の犯行玉はメガネに直撃、メガネ破損)ゲッ!!?大蛇丸様!!あなた何してくれてんですか!!メガネ壊れちゃったじゃないですか!!弁償してくださいよちょっとォ!!」

大「嫌よ!!大体、私に逆らったあなたがいけないんでしょう!?自業自得よ!!」

カ「ふざけないで下さい!!あなたはメガネのこの高級さが分からないんですか!?
メガネって、めっちゃ高いんですよ!?どれだけ金かかると思ってんですか!!」

大「私が知ったことかァァ!!(豆を再びカブトに投げつける)」

カ「どうせ裸眼族にはわかりませんよ!!メガネの大切さなんて!!(大豆をくらい)痛ッ!!」

サ「(カブトvs大蛇丸の流れ弾を顔面に受ける)…痛ァ!!」

大「あ!!サスケ君ゴメン…」

サ「ってっめ、何してくれてんだ俺の美しい顔に!!」

カ「だまれナルシスト!!(サスケに豆)」

サ「うるせぇメガネ太郎!!メガネ割れんのがそんなに嫌だったらコンタクトにしろ!!(カブトに豆)」

カ「メガネは僕のアイデンティティだ!!変えるわけにはいかない!!」

大「あなたはどうせ存在感薄い役何だからコンタクトにしたって誰も気づかないわよ!!(カブトに豆)」

カ「今のは今後の僕の重要さをわかった上での発言ですかァ!?(2人に豆)」

サ「お前なんか、早く殉職して無職になってしまえ!!(2人に豆)」

カ「嫌だね!!(2人に豆)」


しばらくこの豆の投げあいをしていた三人。


お互い、相手の悪口を言い合いながら冬定番の雪合戦ならぬ豆合戦である。


と、そこに突然楽屋の窓が開き、
「鬼はァ、外!!福はァ、内!!」という掛け声とともにすさまじい勢いの大豆たちが三人に向かって飛んでくる。


サ「いってーよバカ野郎!!誰だアホ!!」


激を飛ばすサスケ。


桜「鬼退治完了!!」

サイ「次行こう次!!」

ナ「よっしゃあ!!」


豆を投げ付けられた三人が顔を見上げれば、
楽屋の扉のところには例のカカシ班の奴らがガッツポーズをしながら立っている。


大「あらあなたたち!!」

カ「…。」

サ「おい、お前ら、これはどーゆーつもりだ。
俺に豆なんか投げやがって…。しかも超痛い弾を。」

サイ「あ、サスケ君だ。」

ナ「おお、サスケ。
俺達今な、悪役退治してんだってばよ。
ほら、今日、節分だろ?こんな大胆なことは、今日くらいしかできねーからw」

サ「…は?」

ナ「サクラちゃん、次は誰!?」

桜「(何かのリストみたいなものを見ながら)次は…ダンゾウ!!」

ナ「yes!!come on!!」


カカシ班三名はテンションマックスのままその場を立ち去る。


後に残った悪役たち。


大「…元気ね。」

サ「…ん?悪役…?」

カ「僕たちもさっき、たくさん騒いだでしょう…。」

サ「…あいつらなんか悪役退治とか言って…!!」

大「でもま、悪役万歳よ。」

サ「いやちょっと待てェェ!!
俺、悪役違うんですけどー!!!」


叫ぶ彼はあわてて廊下の方に出て行ったが、
同級生の姿はもうなかった。














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節分の時使用のあの豆、
超美味い…w←

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