Akastuki
□サソリ座の女。27
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GAP2
デ「(春休みの宿題をやっているサスケに)
…お前って、今いくつだ?うん。」
サ「(化学の問題集と見つめ合いながら)…16。」
デ「そうか…オイラはな、19だ。」
蠍(誰も聞いてねーよと言いたげな顔)
デ「なんか、どっかで聞いた話なんだけどよ、
最近じゃ時代の動き方がハンパなくて、2、3歳違うだけで話がかみ合わないみたいなんだ。
だからオイラとお前も、話合わねーかもしんねぇな。」
サ「(なんとなく興味ありげな反応)…合わないのか。」
デ「おう。
…良い例挙げるとアレだ、音楽とか。なんか教科書の改訂ペースがヤバイらしくて、年ごとに生徒に教える曲とか違うらしいんだ。
オイラの世代が知ってる曲をお前の世代が知らなかったり、その逆もまたしかりって感じらしい、うん。」
サ「ほう…。
じゃあ、あれ知ってるか?ふるさと。」
デ「え、そりゃもちろん!!うさぎおいしだろ?
…そしたら、あれはどうだ?翼をください。」
蠍(それはお前の願望だろと言いたげな顔)
サ「はっ(笑)なめてんのか?フツーに知ってるし。」
デ「じゃあ、赤とんぼ。」
サ「知ってる。基本だろ。
…じゃあ、その赤とんぼの作曲者。」
デ「えっ…えと…
山田耕筰…?」
サ「耕筰の作った曲全部。」
デ「はっ!?え、えー…」
サ「んーじゃあ、耕筰の出身校。」
デ「え、もっと知らねぇ…!!」
サ「東京音楽学校。」
デ「ふーん…。」
サ「…は、いつできた?」
デ「え…えっ…!!?(ムダに焦る)」
サ「CHзCOOHは何?
ヒント、飲料。」
デ「うわっ…ちょ、ちょい待ち!!えーと…」
サ「おそい、正解は酢だ。」
デ「なんだ酢って飲みもんなのか!?
え、つーかなんだよこれ!!話かみ合わな過ぎだろ!!どんだけギャップ激しくなってんだ今の日本は!!」
サ「…だなw(他人を見下す目)」
蠍(デイダラ、それはギャップじゃなくて、
ただお前に知識がないだけだバーカ。と言いたげな顔)
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